“いやされる信仰 ”を働かせよう!
使徒の働き14章8節~10節
ルステラでのことであるが、ある足のきかない人がすわっていた。彼は生まれながらの足なえで、歩いたことがなかった。この人がパウロの話すことに耳を傾けていた。パウロは彼に目を留め、いやされる信仰があるのを見て、大声で、「自分の足で、まっすぐに立ちなさい。」と言った。すると彼は飛び上がって、歩き出した。
2020年の夏は、記録的な猛暑に加え、コロナ禍による自粛生活によって、皆さんの心が弱くなってしまっていませんか。
今日の箇所は、パウロの第一次伝道旅行の記録です。ルステラという町で、生まれながら足がなえた男に、聖霊による著しい御業が現わされました。
この男は、ただ黙ってパウロの話を聞いていたのではありません。「私はいやされたい」と、自分から一歩踏み出して前のめりになるような、積極的な思いを持っていたのです。
今日はそこから、いやされる信仰にスポットを当てます。神の恵みをいただくために、私たちも神に応答しましょう。
1.いやされる信仰の型
私たちには、様々な信仰の型があります。イエス様に感謝を込めて奉仕し、お仕えする型。いつも賛美し、感謝する型。忠実に祈る信徒である型。また、自分の不足や弱さを訴える祈りの多い型もあります。
ぜひ今日、あなたが持つべき信仰の型として、いやされる信仰の型を持ちましょう。
私たちは日常生活の中で、自分の型に人を合わせたいと思う傾向があります。自分を教科書にするのではなく、神に喜ばれる型を求めていきましょう。
2.自分自身を刺激しよう
いやされる信仰を持つことができるように、自分の信仰を刺激しましょう。悪の力や罪の影響を受けて澱(よど)んでしまっている自分の心を、かき混ぜましょう。せっかくの信仰が澱んでいると、私たちの生命力は低下してしまいます。
パウロのメッセージを聞いていた男は、誰よりも希望に満ち溢れ、信仰の命の光を放っていたと思われます。
マルコ11章には、「心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります」とあります。
説教者の熱さだけでなく、自分の心をかき混ぜて御言葉を告白し、信仰を働かせることができるよう、祈っていこうではありませんか。
3.チャンスを逃さない
パウロが「自分の足でまっすぐ立ちなさい」と声をかけたのは、男にいやされる信仰があるのを見た、まさにその時でした。使徒パウロが、その瞬間を見逃すわけはなかったのです。
私たちも、今与えられている、そのチャンスを逃さないようにしましょう。
私たちの人生は、長いようで実は、“今”という瞬間の積み重ねです。今というチャンスを逃し続けるなら、私たちの人生全体で、大きな恵みを受け止め損ねてしまうのです。
私たちの人生を幸せで恵まれたものにするには、“今”に強くなることです。具体的には、必要を感じた時には、今、祈ることです。いやされる信仰を、今、持つ者になりましょう。
男は、人生に大変苦労しました。しかし感謝なことに、神の御言葉が男に語られ、イエス・キリストの御名によって祈りが捧げられたときに、男はいやされる信仰を働かせました。このように、いやされる信仰を持って神の前に出る者を、神は豊かに祝福してくださいます。
いやされる信仰の型をどこかで忘れていたことを、今、悔い改めましょう。今、澱んでいる心をかきまぜましょう。このルステラで起きた奇跡が今、私たちのものになるように祈ってまいりましょう。