4月21日


奉仕、交わり、証し、伝道の一日!

こどもの頃、私は教会のバザーの日が、楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。その頃の松山福音センターでは、毎年、春と秋の2回、バザーが開催されていました。今と比べると信徒の数ももっと少なく、旧会堂での設備も十分ではない中での行事でしたが、子ども心には喜びや楽しさが溢れているものとして、いのちの輝きを持つ、教会生活の中でも最高の一日でした。

小学生の頃は、バザーの前日など、どうすれば少しでも早く学校を終えて、バザーの準備に参加できるのか、気もそぞろというか、ワクワクして放課後になるのを心待ちにしていました。

本当に手伝いになっていたのか、それとも、ただ兄弟姉妹たちの邪魔になっていただけなのか…、今、大人の立場になってみると実に微妙な所なのですが、ドラム缶を切り取って作られたかまどの周りをうろついたり、名物の“福音寿司”のために野菜を刻んでいる姉妹たちの所でお手伝いをしたり、地面に木炭を並べてお寿司に入れるアナゴを焼いている兄弟の側に座っていたり…、と兄弟姉妹たちの手さばきを見ながら、早く自分も大人になって、しっかりと奉仕に関わらせてもらいたいものだ、と思っていました。

“栄嗣くんも、自分で何かお店を出せるんじゃないの?”と誰かから声を掛けられて、その気になって自分の小さな屋台を出したのが、小学校4年生の時。どういういきさつでそうなったのかは不明なのですが、自分でホットサンドのお店を出すことにしました。

数日前から近くのパン屋さんにサンドイッチ用に食パンを薄切りにしてもらうようお願いに行き、教会近くの小さなスーパーでキャベツやハム、卵などを買い、キャベツの千切りなどは自分ではうまくできなかったので、ベテランの姉妹たちの手を借りて切ってもらい、タッパーに入れて…と準備を進めました。綺麗なテーブルなどは空いてなかったので、段ボール箱を見つけて持ってきたり、空き箱を借りたりして、自分の調理場をセット。

当日は、やはり何となく手が足りない状況だったので、教会に初めて来た青年に協力をしてもらい、その方が後に献身までしてくださったり、とりあえず用意した50人分を売り上げて、献金ができて、本当に嬉しかったことを覚えています。 2024年のバザーの日が近づきました。大忙しの一日になるのは間違いないのですが、そんな中でも、私が少年の頃、教会の兄弟姉妹たちとシンプルに体験した“奉仕”と“交わり”、来場される方々への“証し”と、生み出す献げものによる“伝道”への喜びを、あなたにもぜひ体験していただきたいと願っています。