主に受け入れられる信仰の心得
…十二年の間長血をわずらっている女がいた。…彼女は、イエスのことを耳にして、群衆の中に紛れ込み、うしろから、イエスの着物にさわった。「お着物にさわることでもできれば、きっと直る。」と考えていたからである。すると、すぐに、血の源がかれて、ひどい痛みが直ったことを、からだに感じた。イエスも、すぐに、自分のうちから力が外に出て行ったことに気づいて、群衆の中を振り向いて、「だれがわたしの着物にさわったのですか。」…イエスは彼女にこう言われた。「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。… マルコの福音書5章25節~34節
今年も残すところ40日となりました。これからクリスマスに向かう日々が価値あるものとなるよう、祈りつつ前進してまいりましょう。
私たちの教会は間もなく創立60周年を迎えます。私たちの教会の存在の目的は、神から明確に与えられています! それは、第一にはイエスが誰の人生をも変え、魂をも救いうる救い主であることを熱心に宣べ伝えること。第二にはイエスが今も力強く働き続けて下さり私たちに癒し主として偉大な御業をなして下さるお方であることを宣べ伝え、さらに癒しを実体験していただく教会としての働きを続けていくことにあります。これからも、この教会の原点を忘れずに与えられた使命を全うしていきたいと思います。今日の礼拝でも癒しの恵みにあずかってまいりましょう。
今日の聖書箇所には、一人の女性の素晴らしい癒しの物語が記されています。彼女はイエスと出会い、イエスに触れ、イエスとの命の接点を持つことによって、12年間苦しみ続けた病(長血)から直ちに癒されたのです! この箇所から、私たちが癒しを求めて祈る時の心備えを3つのポイントから学びたいと思います。
1.イエスと出会うと今、答えが与えられる
12年間、重い病で心身共に苦しんだ「女」は、イエスと出会った瞬間にたちまち癒されたのです!
12年と言えば、小学校に入った子どもが高校を卒業するほどの長い時間です。その長い間、ずっと彼女は苦しみ、イスラエル人にとって汚れているとされる病で差別され、息の詰まるようなつらい日々だったでしょう。それでも彼女は、イエスに触れば癒されると信じ、期待したのです。あなたも長年の病に苦しんでいるかもしれませんが、諦めてはいけません。この女性のように、シンプルに「今、ここ」で癒して下さる主に素直に期待して祈りましょう!
2.イエスに焦点を合わせる
彼女は、群衆の中からイエスの所に近づかなければなりませんでした。彼女の肉体の目は無数の人々の背中を見たことでしょう。でも彼女が狙いを定め焦点を合わせていたのは、イエスただお一人だったのです! 信仰の心備えのポイントとして、あなたはイエスに集中していましたか? 目に映ることや様々な情報に気を取られて本当に見なければならないものを見失ってはなりません。私たちはスパッとイエスに焦点を合わせましょう。イエスに信頼しイエスにだけ私たちの信仰を向けてまいりましょう。
3.小さくても信仰を持つ
彼女は惨憺たる状況にあり、病気も悪化の一途を辿っていました。けれど彼女は悪くなる事実をただ事実として捉えただけではなくて、彼女の心の中には、芽生えたばかりの小さな信仰が確かにありました。その信仰をもって彼女は「お着物にさわることでもできれば、きっと治る」と信じて、イエスに思いきり飛び込んでいったのです。大袈裟な信仰は必要ありません。小さくて良いのです。あなたの心の中に、「イエスの御名によって祈ればきっと治る」という素直で、イエスから信仰だと認められるものを持ちましょう。2000年前のクリスマスから始まった恵みを、「今、ここ」で体験してまいりましょう。