主の教会に本来もたらされるいやし

使徒の働き19章11節~20節

神はパウロの手によって驚くべき奇蹟を行なわれた。…ユダヤ人の魔よけ祈祷師の中のある者たちも、ためしに、…主イエスの御名をとなえ、「パウロの宣べ伝えているイエスによって、おまえたちに命じる。」と言ってみた。…すると悪霊が答えて、「自分はイエスを知っているし、パウロもよく知っている。けれどおまえたちは何者だ。」と言った。そして…彼らは裸にされ、傷を負ってその家を逃げ出した。このことが…知れ渡ったので、みな恐れを感じて、…主のことばは驚くほど広まり、ますます力強くなって行った。


あなたにとって、この夏はどんな夏だったでしょうか。私の印象は、猛暑、水害、第7波のコロナ禍と、荒れた夏でしたが、教会の夏の行事は豊かに祝福され、よけい神様は恵みを注いで下さったと心から感謝しています。

今日開いた使徒の働きは、使徒の宣教の記録であり、初代教会の発展の歴史が記され、著者はルカだと言われています。特徴は、聖霊の強調であり、聖霊行伝とも言われています。

聖霊の力による奇蹟が記されています。私は新約聖書、特に使徒行伝を読んでいると、ハッとさせられる時があります。そこには、私たちが思い出さなければならない教会の姿があります。

イエス様が共におられ、聖霊が働いているシンプルな教会、これが本来の教会だと気付かされます。良い教会とは、建物の立派さや、どんな牧師か、集会の中身や、どんなクリスチャンが集まっているかによるのではありません。

そこにキリストの臨在、聖霊の働きがあり、驚くべき奇蹟が現れる、主イエス様が力強く働かれる教会が本来の教会です。ここには、パウロがシリヤのアンテオケから出発し、ギリシヤ、コリントで伝道し、エペソにやって来た3回目の伝道旅行で起こったことが記されています。

1.聖霊の臨在による力強い癒し

神はパウロの手によって驚くべき奇蹟を行われたとあるように、パウロの身に付けている手ぬぐいや前掛けをはずして病人に当てると、その病気は去り、悪霊は出て行ったのです。まだ開拓伝道が始まった教会に、信じられないようなことが当たり前のように起こったのです。

すごいではありませんか!私たちの教会も、イエス様が働いておられるまことの教会です。21世紀に存在する、イエス様の救いを本当に頂いた者の集う、主キリストの教会です。驚くべき奇蹟が起きることを信じましょう。

聖書の語っている恵みを自分で割り引いてはいけません。自分の知識、理屈で、頭痛は治るが肝炎、癌は無理などと決めつけてはなりません。聖書は、信じ祈り求めるなら何でも与えられると約束しています。信じ、イエスの御名によって祈り求めましょう。

主キリストの教会ですから、ここにイエス様がおられ、聖霊が働かれます。今、主の御臨在のうちに、病が癒され、悪霊の働きが追放されることを祈り求めましょう。

2.悪霊の働きの追放!

初代教会の時代にも悪霊による偽物の働きがあったことがわかります。パウロたちのそのシンプルな伝道の中には、悪霊さえも打ち砕き、解放の御業が行われたのです。

そして、みな恐れを感じて、主イエスの御名をあがめるようになったとあります。どうして、このような驚くべき奇蹟が実現したのでしょうか。パウロたちは、どんな困難や迫害があっても、どこに行っても、昼夜を問わず、伝道し続けました。

すると教会の働きの中に、聖霊による著しい奇蹟が起こり、イエス様の栄光が現され、どんどん福音が広がっていったのです。私たちもそうありたいと思います。

コロナ禍にありますが、工夫しながら、何があっても福音を宣べ伝え続けます。1日1日続けたいと思います。そして、そこに聖霊が力強く働き、癒しの御業が現され、悪霊の働きが打ち壊される、生きた教会の御業を体験したいと思います。8月を感謝で締めくくり、9月へと前進してまいりましょう。

3.神の御心に全てゆだねよう!

24節で「とこしえの道に導いてください」と作者は祈っています。「とこしえの道」とは何でしょうか。

伝道者の書に「神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。しかし、人は、神が行なわれるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない」(3:11)とあります。「とこしえの道」とは、神の時。神の時は、神のご計画であり、神の摂理の中にあるのです。

神の御心の中に「神の時」はありますから、「とこしえの道」は、神のご計画と、神の御心ということができるでしょう。神のご計画、御心は、私たちに理解できず、受け入れられないことも沢山あります。

それでも、私たちは神の御心とご計画に全てを委ねて生きていくなら、思い煩うことも少なくなっていきます。そういう体験を積み重ねていこうではありませんか!

4.私の主!私の神!という信仰

トマスは、「私の主、私の神」と答えましたが、イエスは、「見たから信じるより、見ないで神の御言葉や人々の証言を聞いて信じる方が良い」と言われました。

この世には、自分中心、お金儲けが全て、死んだら終わりで今を楽もうという情報が溢れていますが、それは事実ではありません。

聖書は、人は一度死ぬことと、その後、神の前に立つことが決まっていると書かれています。

人生の情報戦の選択を間違わず、変わらない神の言葉に耳を傾けて、十字架と復活のイエスと共に生きましょう。

5.神の御計画の前進!

パウロは、伝道生涯において良いことも試練も経験したと記しています(ピリピ1:12)。あらゆることが相働いて福音を前進させ、神の御計画を進めるために役立っていることを感謝しています。私たちにも良いことも悪いことも起こりますが、主の計画は前進することを体験し感謝していきたいと思います。

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