“主の良い知らせ”を持って生きる

イザヤ書52章7節、ルカの福音書2章10節~12節

良い知らせを伝える者の足は山々の上にあって、なんと美しいことよ。平和を告げ知らせ、幸いな良い知らせを伝え、救いを告げ知らせ、「あなたの神が王となる。」とシオンに言う者の足は。
御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。…飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」


2021年最後の礼拝です。感謝と喜びを持って年末年始を過ごしましょう。

今年も全国で13回のクリスマス集会を開かせていただきました。私が感動したのは、初参加の小学生の子どもたちや、今まで家族の証しにも頑なだった90代のご両親などが、自ら前に出てお祈りされていたことです。

各地でクリスチャンでない方々が、感動で目を潤ませているのをお見かけしました。救い主イエス様が力強く働いてくださり、恵みの御業を表してくださったことを感謝します。

また、他の教会の牧師先生方も来られ、私たちが伝道していることに衝撃を受け、自分の教会ではクリスマスが身内のお祝いに終わっていたが、伝道すべきなのだと、真剣に考えさせられたというメールもいただきました。最高のメリエスト・クリスマスでした。これからも信仰の種を蒔き続けたいと思います。

今日開きましたイザヤ書52章とルカの福音書を通して、イエス様がお生まれになったことは、グッドニュースであり、この良い知らせを与えられたことを3つのポイントで見ていきましょう。

1.神様からの良い知らせが届けられた

私たちは、キリストの誕生を通して、神様からグッドニュースをいただきました。キリストは、人となって私たちの間に住まわれ、私たちの罪を取り除き、永遠のいのち、聖霊の恵みまでくださるという、この最高の極み、福音をいただいていることを感謝しましょう。

ルカ2章10節で天のみ使いが羊飼いたちに語った「今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです」という言葉の価値を忘れてはなりません。この1年、グッドニュースもありましたが、人々を辛く悲しくさせる、バッドニュースもたくさんありました。

私たちが世の中を見る視点と考えは、私たちの人生に、大きな影響を与えます。不幸なことや、人の過ちばかり見ていると、ひどく心が不幸になり、限りない絶望をもたらします。私たちは、悪いニュースに毒されないように気をつけなければなりません。

私たちは最高のグッドニュース、福音をいただいているのですから、イエス様の愛と喜びに満たされ、考え方を積極的で希望に満ちたものに変えましょう。神様の恵みを受け止め感謝して生きること、それが幸せの秘訣です。

2.人々に良い知らせを伝える者になる

イザヤ書に「良い知らせを伝える者の足は山々の上にあって、なんと美しいことよ」とあるように、いただいたグッドニュースを自分の内に留めるのではなく、人々に伝えましょう。

イエス様が共にいてくだされば、祝福され、強められ、癒され、恵まれます。永遠のいのちへと導かれます。世の中では、人を陥れたり、傷つけたり、悪い情報がすぐに広がりますが、私たちは、人々を幸せにするイエス様の恵みの発信源になろうではありませんか。

3.福音をいただいて生きる

私たちは福音を単に知るだけでなく、福音に生きる者になりたいのです。悪いニュースを広げて生きるのではなく、良き知らせを持って、イエス様を日々体験する者となりましょう。

イエス様の愛をいただき、憎むのではなく人々を愛し、赦し合い、受けるより与えることができるよう、喜び、感謝して歩みましょう。今日まで守られたことを感謝したします。

4.とてつもない恵み・神の愛

誰かから本当に愛してもらう、命まで捨ててくれるほど愛してくれる、そういう愛と出会うのは本当に難しいものです。けれど神は、私たちを愛してくださいました。天地宇宙を創られた神が、私たちを愛してくださっているのです。

ヨハネ3:16には「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された」とあります。神があなたのことを愛してくださったのです。このとてつもない恵みに感謝しましょう。イエスの十字架の恵みの凄みを感謝して、この聖餐式に与(あずか)りましょう。

5.集まり続けよう

初代教会が誕生してから、何十年も経って書かれたヘブル書は、教会に宛てた書簡です。

その10章25節に「いっしょに集まることをやめたりしないで」とあるように、何十年も教会に通ったから、もういいのではなく、むしろ集まり続け、聖霊の力で満たされ、互いに励まし合い、主によって祝福されましょう。

教会の生命線は集まりにあります。この夏、共に集まる価値を頂いて前進しようではありませんか!

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