信仰による感謝の心
キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい。あなたがたのすることは、ことばによると行ないによるとを問わず、すべて主イエスの名によってなし、主によって父なる神に感謝しなさい。」
コロサイ人への手紙3章15節~17節
先週、メトロの働きの後、10名の里親の皆様と世界的に有名な教会の礼拝に、4カ所出席しました。その中で共通して語られたテーマは“感謝しよう”でした。アメリカはこの時期、収穫感謝祭なのです。収穫感謝祭は、1620年、イギリスからアメリカに渡ったピューリタン(聖教徒)から始まりました。彼らは神の栄光のために生きることを一番の目的とし、神に喜ばれる生き方ができるようにと、まず礼拝をもって新大陸の生活を始めました。厳しい最初の冬、何人もの人が命を落としましたが、春になり、生き延びた人々は大地を耕し、種を蒔きました。そして秋になり、初めて収穫できた作物を前に、神に心からの感謝と祈りを捧げたのです。この祈りがずっと受け継がれ、今も収穫感謝祭として根付いています。私たちも、生かされていることを感謝できているでしょうか? 口先だけの「ありがとう」「ごめんなさい」ではなく、自分の弱さを認め、悔い改め、へりくだりって人と接しているでしょうか。本当の喜びを込めて感謝しているでしょうか。このことも踏まえ、聖書が語る感謝を学びたいと思います。今日の箇所は、パウロがコロサイの町の教会に送った手紙です。パウロは、豊かな人生を歩むために必要なことは何かを教えています。
1.キリストの平和で心を支配しよう
15節にキリストの平和があなたがたの心を支配するようにとあります。キリストの平和とは、十字架の贖いにより、私たちは既に神と和解させていただいていることです。ですから、パウロは、感謝の心を忘れないでいるようにと教えています。詩篇92篇には「主に感謝することは良いことです」と語られています。キーワードは、感謝です。あなたの心が不平不満・愚痴・怒りではなく、主の前にへりくだり、喜び・感謝で溢れますように。感謝する心を忘れない、このことを自分に言い聞かせ、心に刻みつけましょう。
2.感謝を土台とした信仰生活
あなたの信仰生活が、困ったときの神頼み、薄っぺらな信じ方になっていないでしょうか。16節の御言葉「キリストの言葉をあなたがたのうちに豊かに住まわせ…心から神に向かって歌いなさい」これが、信仰生活の基本です。神の言葉を心の中に豊かに住まわせ、御言葉を土台として生きるとき、感謝に溢れ、そこに本物の平和があります。「私の人生は不思議です。神によって選ばれ、愛され、イエスを信じ、救われ導かれました。心から、あなたに賛美を捧げます」と歌うのです。神の愛を喜び、神への感謝が土台にある信仰生活を大切にしましょう。
3.言葉・行動を感謝で味付けしよう
17節にあるように、私たちの言葉・行動にも、心からの感謝を込めて、言葉を語りかけ、行動を起こしてまいりましょう。神様との関係においても、人間関係においても、常に感謝の心で歩むことから、平和は実現していきます。平和を生み出す土台は、感謝する心です。1年のこの時期、クリスマスを前にして感謝することを忘れてはいけません。主の前にへりくだり、心の中に感謝をいただきましょう。私の信仰生活が、神に向かって感謝を土台とし、語る言葉も行動も、感謝をもってなすことができますようにと、祈ってまいりましょう。そして、主に感謝し、クリスマスの主役であるイエス様をみんなでお伝えしましょう。