主の御言葉を受け止めるための心の器
わが子よ。私のことばをよく聞け。私の言うことに耳を傾けよ。それをあなたの目から離さず、あなたの心のうちに保て。見いだす者には、それはいのちとなり、その全身を健やかにする。力の限り、見張って、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれからわく。 箴言4章20節~23節
今日読みました箴言の御言葉「私のことばをよく聞け。…あなたの心のうちに保て」と関連して、ヨハネ4章の王室の役人の息子の癒しを見ると、神の御言葉の権威がよくわかります。これを神からの真理、教訓として受け止め、癒しの恵みを体験しましょう。役人は息子が死にかかっていたので、切羽詰まっていました。早く来て癒やして下さいと願い出ます。それに対するイエスの答えは「あなたがたは、しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じない」というものでした。イエスは役人の信仰をしるし(奇蹟)に頼る信仰から、「ことば」だけで信じる段階へと導かれます。イエスは彼に「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています」と声をかけます。役人はイエスの「ことば」を信じて帰途につきます。その途中、しもべたちと出会い、息子が直ったことを知らされます。直った時刻を聞くと、イエスから「ことば」を受けたのと同じ時刻でした。彼は神のお言葉による癒しを体験したのです。そして、彼だけでなく、家族全員が信じたのです。
1.神の御言葉に着目しよう
キリスト信仰の1番の特徴は、雰囲気や感覚ではなく、神の御言葉を信じる信仰です。天地宇宙が創造された時、神が、「光よ。あれ」と仰せられ、光ができました。神が働かれる時、神は必ず語られるのです。アダムとエバの時代から、アブラハムにもモーセにも、預言者にも、新約のイエスの時代まで、常に、御言葉を下さる神です。「わたしは主、あなたをいやす者である」「信仰による祈りは、病む人を回復させます。主はその人を立たせてくださいます」「キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは、いやされたのです」。旧約時代から、神の癒しの言葉は変わりません。もう一度、主が私たちを癒して下さる御言葉を胸に刻もうではありませんか。神の御言葉には、力があり、いのちと癒しがあります。神が語られたことは、そのまま実現します。
2.御言葉を受け止める心の器を整える
神の御言葉を受け止める器として、信仰の心を整えましょう。「心に信じて義と認められ、口で告白して救われる」とあります。心で信じることが大切です。主が求めるのは、預言者サムエルがサウルに語ったように、神の前にへりくだり、悔い改めた純粋な心です。私は罪人で、あなたに愛される資格のない者ですが、神の恵みを内側にいただきます、と神の御言葉を受け止めようではありませんか。
3.御言葉は癒し、全身を健やかにする
イエスを信じる信仰の醍醐味は、神の御言葉が語られ、私たちが信仰の器で受け止めるならば、語られた御言葉の通りに、現実の世界に神の恵みの御業が現されることです。病気の症状が癒されるばかりか、あなたのいのちも、あなたに関わる人々も含めて、いのち全体が祝福され、喜びと健康と平安が溢れ出てきます。
信仰のからくりはシンプルです。語りかけられる神の御言葉があり、受け止める信仰の器をちゃんと準備する。そうするならば、あなたが恵みを受け、あなたの人生全体が救われ、祝福され、あなたの周りの人々まで、神の恵みが及びます。この基本に立ち返り、癒されてまいりましょう。