偉大な癒やし主

ルカの福音書8章40節~42節、49節~56節

…ヤイロという人が来た。…彼はイエスの足もとにひれ伏して自分の家に来ていただきたいと願った。彼には十二歳ぐらいのひとり娘がいて、死にかけていたのである。イエスがお出かけになると、群集がみもとに押し迫って来た。…家から人が来て言った。「あなたのお嬢さんはなくなりました…」…人々はみな、娘のために泣き悲しんでいた。しかし、イエスは言われた。「…死んだのではない。眠っているのです。」…イエスは、娘の手を取って、叫んで言われた。「子どもよ。起きなさい。」すると、娘の霊が戻って、娘はただちに起き上がった…


10月後半を迎え、これからさらに秋が深まっていきます。これからの秋の日々にも、主なる神様からの恵みが届けられますように。そのためにも、神様と個人的に向き合い、あなたの信仰を働かせましょう! 今日の聖書箇所では、イエス様が会堂管理者の娘を死から甦らせてくださった、癒しの御業が記されています。大変有名な物語で、マタイ、マルコの福音書にも同じ内容が記されています。しかし、その中でもルカの福音書は、特にイエス様の存在を生き生きと書いているように感じます。私たちの側の事情は関係なく、ただそこにおられる100%の癒し主が素晴らしい。その方の周りにはいつも力が溢れていて、人々はどんどん癒されていく。ルカはそのようにイエス様を描写しているのです。本日は、癒し主イエス・キリストの素晴らしさ、偉大さについて共に分かち合いたいと思います。3つのポイントをおさえて、私たちの癒しの祈りをしていきましょう! 

1. 人々のあきらめを越えて働いてくださる主!

ヤイロはイエス様に娘の癒しを求め、イエス様はヤイロの家に行くことになりました。しかし、イエス様が到着する前に、娘は亡くなってしまいました。押し迫る群衆で道が渋滞したり、長血を患う女性を癒すために足を止めたりで、到着が遅れてしまったからです。イエス様が来られたが、もうすでに手遅れ、万事休す。人々はあきらめていました。しかし、そんな彼らにイエス様は「恐れないで、ただ信じなさい」と語られたのです。私たち人間には限界があります。時に諦めるしかない状況にも出くわすでしょう。しかし、イエス様の力はどんな病気や死の力であっても縛ることはできません。人々にとってあきらめざるを得ない、絶望的な状況であっても、主は偉大な御業を成し遂げられるのです。

2. 人々の涙や悲しみを越えて働いてくださる主!

人々が娘のために泣き悲しんでいたところ、イエス様は「眠っているのです」と言われました。人々はイエス様を嘲笑しました。そこにいた全員が、すでに娘は死んでいると知っていたからです。私たちは病や死の力に翻弄される時、泣き(わめ)き、絶望の中に陥れられるでしょう。それが人間の弱さです。しかし、そんな涙も悲しみも乗り越えて、病を癒し、死んでいた娘の命までも取り戻してくださるお方がおられることを感謝しようではありませんか。絶望から立ち上がらせることは人にはできません。しかし、イエス様にはそれができるのです!

3.人のいのち、霊を呼び戻してくださる主!

主は失われたはずの人の命や霊であっても、それを取り戻すことができます。死んだ命まで呼び戻し、その娘から去っていたはずの霊までも呼び戻してくださった。主イエス・キリストは素晴らしい御業を成される偉大な神様なのです。 私たちは、このイエス様に癒しを祈ろうではありませんか。この病にどれだけ苦しんできたかとか、何十年も悩まされているとか、私たちの事情は関係ありません。事情がどうであれ、イエスがおられれば、そこに大きな力、恵みが流れているのです。主を見上げて共に祈りましょう!

4. 一つ心で共に過ごす毎日!

46節に「毎日、心を一つにして宮に集まり」とあります。2千年前の彼らは教会も聖書も、クリスチャンの習慣も、何も定まっていませんでした。しかし、彼らには、一つ心で共に過ごす、素朴な毎日があったのです。

今、世の中は“多様性”の時代と言われています。この言葉を、自分の身勝手やわがままを助長する論理として使ってしまうと、社会はバラバラになってしまいます。

教会は一つ心です。共に祈り、賛美し、奉仕しながら活動するのです。私たちは、一つ心で、キリストの体として、頭であるキリストに従って行く者でありたいと思います。

5. 捧げ物で支えられた活動!

45節に「必要に応じて、みなに分配していた」とあるように、彼らは教会や貧しい人のために捧げることを躊躇しませんでした。

パウロが世界宣教に行く時に、アンテオケの教会が捧げたように、福音を宣べ伝えるため、弱い人を支援するために捧げたのです。

信仰は心の中の理想論ではなく現実です。実際の社会の中で生きて働く信仰の現れが教会です。この教会を共に支えていけることを感謝します。

5つの柱を生活の基本とし、シンプルなクリスチャンライフを復活させ、恵まれてまいりましょう。

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