祝福の人生に導かれた私たち
…主はイサクに現われて仰せられた。「エジプトへは下るな。わたしがあなたに示す地に住みなさい。…わたしはあなたとともにいて、あなたを祝福しよう。…こうしてわたしは、あなたの父アブラハムに誓った誓いを果たすのだ。…わたしは、あなたの子孫を空の星のように増し加え、あなたの子孫に、これらの国々をみな与えよう。こうして地のすべての国々は、あなたの子孫によって祝福される。これはアブラハムがわたしの声に聞き従い、わたしの戒めと命令とおきてとおしえを守ったからである。」 創世記26章1節~5節
「わたしが示す地へ行け。」と神に命じられたアブラハムが故郷から出て行くと、神は、「あなたからひとつの民族が生まれ、子孫は空の星のようになる。」と祝福して下さいました。そしてイサクが生まれ、恵みはさらに繋がれていきました。イサクはアブラハムの全財産を託されました。
私たちは、イサクの人生に自分の信仰生活のあり方を重ね合わせることができます。私たちの信仰生活の土台を積み上げてくれた人がいて、神はその祝福を私たちにそのまま下さったのです。
1.祝福が約束された信仰生活
日本人の生活の中には、呪いやたたりの神が溢れ、「さわらぬ神に、たたりなし」ということわざもあります。しかし、聖書の神は、イサクに祝福を約束されたように恵みの神なのです。
11才で受洗した私は、夜、寝る前に布団に入り、「神様。私は、世界で一番幸せです。」としばしば思っていました。でも現実は、母はおりませんでしたし、父はいつも伝道旅行で忙しく、私は、父が預かったユニークな人々との共同生活をしていました。そんな中でも、救われている私の心には、祝福されている実感がありました。
人生はリアルなものですから、逆境もあるでしょう。しかし、あなたの人生は必ず恵みへと導かれるし、問題の最中でも平安をいただくことができます。
2.神は進むべき道を示される
私たちの信仰生活は、旅のようなものです。私たちには、神によって人生の錨を下ろしてしっかりと住み着き、人生を営むべき場所があります。アブラハム、イサク、ヤコブに、神は、「私が示す地へ行け。」と送り出され、約束の地カナンへと導き続けられました。神の御心の中には、あなたと出会って下さった時以来、示しておられる地があります。それは、あなたの仕事や生き様で神の栄光を表わす場所でしょう。私たちひとりひとりにとって、最適なものが与えられることを感謝しましょう。
私も、「神様。伝道者として、私を用いて下さい。」と祈った時から神のご計画は変わらず、今月の終わりからもインド伝道に出かけさせていただきます。あなたもそもそものビジョンをつかみ直して下さい。神が必ずあなたを導いて下さいます。
3.受け継ぐべき大きな恵みがある
イサクの祝福は、「アブラハムがわたし(主)の声に聞き従い、わたし(主)の命令とおきてと教えを守ったから」でした。私たちの信仰の歩みのために、神が備えて下さった大きな恵みがあることを忘れてはなりません。あなたは、前の時代から多くの人に祈られ、積み重ねられた恵みや天に蓄えられた祝福をそっくりいただくことができ、そして今、神に選ばれた者として歩んでいるのです。
イサクが祝福されたように、信仰の原点に立ち返りましょう。恐れる必要も揺らぐこともありません。何よりも、あなたの人生が祝福されるために、事実、イエスが十字架で命を捨てて下さいました。イエスが救って下さり、私たちの魂は霊的に解放され、生きながらにして神の子どもですから、喜びましょう。