“これほどまで”と言われるようないやしを求めよう
ルカの福音書8章26節~39節
…悪霊につかれている男がイエスに出会った。彼は、長い間着物も着けず、家には住まないで、墓場に住んでいた。…おびただしい豚の群れが飼ってあったので、悪霊どもは、その豚にはいることを許してくださいと願った。イエスはそれを許された。悪霊どもは、その人から出て、豚にはいった。すると、豚の群れは…湖にはいり、おぼれ死んだ…イエスはこう言って彼を帰された。「…神があなたにどんなに大きなことをしてくださったかを、話して聞かせなさい。」そこで彼は…イエスが自分にどんなに大きなことをしてくださったかを、町中に言い広めた。
新年明けましておめでとうございます。この1年も主イエス様を信じ、共に歩んでまいりましょう。今年のテーマは、ヨハネの福音書7章38節「私を信じる者は、聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになる」の御言葉から「恵みの震源地! 私の喜びに始まり、人々を潤すいのちへ!」とさせていただいきました。まず、私たち自身が祝福されましょう。神様の愛による喜びや癒し、恵みが与えられると、私たちの器から、その恵みが溢れ出て、生ける水の川となり、周りの人々にも幸せが広がっていきます。日々の生活の中で恵みを体験し、それを証ししていきたいのです。そこで、この1年は全員で、1日の終わりに、その日に体験した神様からの恵みを、カレンダーに記録していきましょう。そうすれば、神様が1年365日間、私を導いてくださったと証しできるようになります。
今日お開きした箇所は、ゲラサ人の男の有名なエピソードです。その男はレギオン(多く)の悪霊に取り憑かれていました。そのせいで、家を出て墓に住みつくほどに、気がおかしくなっていたのです。そんな彼にイエス様が祈ると、悪霊は豚の群れに乗り移り、豚の群れは湖に入り、溺れ死んだのです。たちどころに癒やされ、正気に戻った彼はイエスの足元に座り、お供したいと願います。しかし、イエス様は、「家に帰って、神があなたに、どんなに大きなことをしてくださったかを話して聞かせなさい(39節)」と言われました。そして、彼はイエス様が自分にどんなに大きな事をしてくださったかを街中に言い広めたのです。このゲラサ人の男は、まさに恵みの震源地となりました。この箇所から、神が働かれると、とてつもなく大きく、豊かな恵みが溢れることがわかります。この箇所から、3つのポイントを確認しましょう。
1.“どれほど大きなこと”と言うべき恵みの体験
癒しを祈る時、小さく、こぢんまりした恵みを求めてしまってはいないでしょうか? 神様は、天地宇宙の創造主であり、その力は限りなく、偉大なお方です。ですから、「主よ、あなたが今、完璧にこの病を癒してください。お医者さんが驚くほどの、力強い恵みをお与えください!」と、大きな恵みを求めて祈っていこうではありませんか。
2. 心身の深みにまで及ぶ真の癒しと解放!
聖書は、この物語を通して、心や体の病や苦しみの根本的な癒しと、悪の力からの解放があることを証言しています。この聖書の証言を通して、イエス様が働いてくださるならば、完璧な癒し、圧倒的な恵みがあることを信じようではありませんか。
3. 人々に証しできる主キリストによって変えられた人生!
イエス様の救い、癒しをいただいた彼の人生は、狂人から、イエス様のことを証しする人生へと、ガラリと変えられました。これがイエス様の癒し、救いです。ゲラサ人の男がしたように、私たちも癒し、解放、祝福を証しし、周りの人々にも、恵みをもたらすことができるよう祈りましょう。2025年、私たちが喜び、感謝しているところから始まり、周りの人々に、そのいのちや祝福、癒しをもたらす者へと、用いられてまいりましょう。
4. あなたがたのために―“私”のために!
イエス様の誕生は、2000年前の貧しい羊飼いのためだけでなく、現代に生きる“私”のためでもあるのです。
5.イエス・キリストというお方―主キリストの存在!
私たちの求める救いは、どこにあるかわからない宝探しのようなものではなく、明確な場所があります。それは主イエス・キリストと共にあるのです。
6.お生まれになった―人生の歩みの中での事実!
救い主は人類歴史の中の事実となりました。イエス様は私の人生の歩みの中で事実となってくださるのです。
7.みどりごを見い出す―出会うことのできる主!
イエス様は探し求めれば出会うことのできる救い主です。永遠のいのちを証明された方が世の終わりまで私たちと共におられます。2000年前の救いと恵みの保証は今も変わりません。そのことを覚え、このクリスマス、感謝して歩んでまいりましょう。