五千人を満たし、有り余る祝福のために!
イエスはこのことを聞かれると、舟でそこを去り、自分だけで寂しい所に行かれた。…イエスは舟から上がられると、多くの群衆を見られ、彼らを深くあわれんで、彼らの病気を直された。夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。「ここは寂しい所ですし、…村に行ってめいめいで食物を買うようにさせてください。」しかし、イエスは言われた。「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」…
今日の箇所は、バプテスマのヨハネがヘロデによって処刑されたことがイエス様の耳に届いた後の話です。イエス様は、一人寂しい所に行かれましたが、それでも群衆がやって来たので、病気を癒しておられました。夕方になったので、人々を解散させて各自で食事するようにしてくださいと弟子が言いました。しかし、イエス様は、あなたがたで食べ物を与えなさいと言われたのです。そこには女性や子どもも合わせると1万人くらいいたのかもしれません。しかし、イエス様によって、5つのパンと2匹の魚でその人々が満腹し、さらに余ったのです。有り余る祝福をいただくための4つのことを見ていきましょう。
1. 人を憐れむ心
この偉大な奇蹟の物語は、イエス様の人を憐れむ心から始まっています。バプテスマのヨハネの死のことを聞いて一人で寂しい所へ行かれたイエス様の中には、感情の波が押し寄せていました。このヨハネは、イエス様の働きの道備えをし、イエス様も彼から洗礼を受け、人の中では一番優れた者とイエス様が認めた人であり、肉においてはイエス様のいとこ、親戚筋に当たる人物です。イエス様は悲しんでいたでしょうし、ヘロデに対しては怒っていたでしょう。また、ご自分の死を改めて痛烈に実感して恐れたことでしょう。しかし、自分の感情より、人々に対する憐れみに心を向けたのです。彼らを深く憐れんで彼らの病気を癒されました。私たちも悲しみ、怒り、恐怖、いろんな感情が押し寄せているかもしれません。しかし、憐れみの心を持って生きているなら、このような業が起こり始めるのです。
2. イエス様からのチャレンジを受け止めよう
弟子たちは、彼らなりの精一杯の配慮をしたとも言えます。日が暮れると寒さや獣や盗賊の危険もあります。そうならないためにも、人々を解散させ、めいめいで食事をさせてほしいと言ったのでしょうが、弟子たちにしてみればイエス様から思いも寄らない答えが返ってきました。これは神様からのチャレンジです。不可能だと思っても、まずそれをしっかり受け止めることです。来年の愛と希望の祭典・四国の大集会は大きなチャレンジですが、しっかりと受け止めて祈り、伝道しましょう。
3.持てるものを主に明け渡そう
イエス様は、5つのパンと2匹の魚があるなら、それを私のところに持ってきなさいと言われました。弟子たちが、そんなものが何になるかと思いながらもイエス様の手に渡した時に、驚くべきことが起こったのです。私たちもそれぞれ時間や経済、その他、神からの賜物が一人一人に必ずあります。自分が握っているものを手放してイエス様の手に渡せば、自分でどんなに頑張るよりも偉大なことが起こるのです。
4.イエス様から与えられたもので奉仕する
イエス様は、弟子たちから受け取ったパンと魚を祝福して返されました。その前までの弟子たちは、自身で奉仕するところまで至っていませんでしたが、イエス様に手渡したものを返してもらうと、命じられなくても人々に配る奉仕をし始めたのです。すると、五千人が満ち足り、さらに余り有る祝福が与えられました。愛と希望の祭典・四国も、主からのチャレンジと受け止め、持てるものを主に明け渡して、主から余り有る祝福を受けられると信じていきましょう。


