神の家族のための3つの祈り
こういうわけで、私はひざをかがめて、天上と地上で家族と呼ばれるすべてのものの名の元である父の前に祈ります。…どうか父が…あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように。…キリストが…あなたがたの心のうちに住んでいてくださいますように。…人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることができますように。…どうか…私たちの願うところ、思うところのすべてを越えて豊かに施すことのできる方に…栄光が、世々にわたって、とこしえまでありますように。アーメン。
「天上と地上で家族と呼ばれる」神の教会のために大切な3つの祈りを知りたいと思います。
1.内なる人を強くしてくださいますように!
神の家族である教会のための祈りとして、第一に挙げられている祈りは、「内なる人が強くされる」ことです。世にあっては患難があり、目の前の問題に対して答えを求めて、私たちは祈ります。しかし、どうしても対処療法的な祈りになりがちです。根本的な解決は、内なる人が強くされることです。そうすれば、どんな問題・試練も乗り越えて、全てが益となり、感謝となるのです。 先日、ノーベル化学賞を受賞された京都大学の北川進・特別教授の座右の銘は「疾風に勁草を知る」だそうです。激しい強風の中で、はじめてどれが強い草かわかる、という意味です。「アイデアは、斬新なほどたたかれる」…そんな逆境、向かい風が吹くような中で、北川氏は「疾風」が止むことではなく、疾風に負けない強い草「勁草」であることを求め、疾風に負けず、大きな栄誉を勝ち取ったのです。初代教会の人々も、迫害という「疾風」が止むことではなく、その中で大胆に御言葉を語ることを祈ったのです。私たちも祈りましょう、「内なる人を強くしてくださいますように!」。それが全ての鍵なのです。
2.キリストが心の内に住んでいてくださいますように!
内なる人が強くされるために大切なのは、自分の力で強がることではなく、「キリストが心の内に住んでくださる」ことなのです。キリストこそ、最も強い方です。キリストが心の内に住んでくださり、いつも一緒にいるなら、段々似てきて、強くされるのです。どんなに世の中の悪の力が強くても、打ち勝つことができるのです。それは、「あなたがたの内におられる方(キリスト)が、この世の内にいる、あの者(悪魔)よりも力があるからです」(Ⅰヨハネ4:4)。キリストが心の内に住んでいてくださること、それが本当の強さです。 だから、祈りましょう、「キリストが心の内に住んでいてくださいますように!」
3.人知を遥かに越えたキリストの愛を知る事ができますように!
愛には恐れがありません。死さえ恐れず、友のために命を捨てることができるのです。真の強さは愛の内にあります。真の愛はキリストの内にあります。その愛を知ることができますように!
その愛は人知を越えています。分からないのです。こんな罪人の私をどうして命をかけて愛してくださるのか、理解を越えて大きいのです。私たちに救ってもらえる何の資格も理由も見つからなくても、「だからこそ」助ける、救うと言ってくださるのです。だからこそ、私たちも、どんな時にも助けられ救われると信じて、心強く生きられるのです。自分の知恵や知識ではなく、主の愛を人生の基礎・土台とし、岩の上に建てられて、嵐にも「疾風」にも負けない強い家のように、私たちの内なる人も強くされるのです。 そして、人知を越えたキリストの愛を知るとき、思うところ、願うところを越えて、祈りは叶えられると知るのです。与えられた可能性を弱く小さくすることなく、内なる人を強くされ、神の無限の可能性の中で、祈りは力強く叶えられるのです!


