聖霊の働きを妨げるもの

使徒の働き8章9節~25節

…この町にシモンという人がいた。彼は以前からこの町で魔術を行なって、サマリヤの人々を驚かし、自分は偉大な者だと話していた。しかし、ピリポが神の国とイエス・キリストの御名について宣べるのを信じた彼らは、男も女もバプテスマを受けた。シモン自身も信じて、バプテスマを受け、…シモンは、使徒たちのところに金を持って来て、「私が手を置いた者がだれでも聖霊を受けられるように、この権威を私にも下さい。」と言った。ペテロは彼に向かって言った。「あなたの金は、あなたとともに滅びるがよい。…」


 新しい10月のひと月も、御霊の働きと聖霊の御業を体験し、主の深い愛と恵みをいただきながら前進できるようにと祈ります。この聖餐式礼拝を通して、イエス様との絆、繋がり、イエス様こそが私たちの主であることを確認し、豊かな聖霊の働きを受けて祝福されることを覚えて感謝します。

先週は小浜市の教会で献堂20周年の記念礼拝に招かれました。その教会はフィンランドから来日した宣教師が日本語で福音を語りながら開拓したことから始まり60数年、主の祝福が継続的にあったことを感謝しました。私の親戚が小浜に住んでいた時期があり、子どもの頃、夏休みに親戚の家に長期滞在していた際に日曜日の礼拝に参加していた教会がこの教会だったのです。主の導きを体験させていただいたことを心から感謝しました。イエス様が共におられることを味わうことができ、人生の折々に必要な恵み、導きをもって関わりを持ってくださり、私たちの人生を最善へと整えてくださる主に感謝します。 使徒の時代から二千年経っても、今も変わらず御霊は豊かに働いています。私たちはこの秋、豊かな聖霊の働きを体験しながら歩もうではありませんか。私たちの罪深さや至らなさで聖霊の働きを妨げることがないように、3つの事柄に気を付けましょう。

1.高ぶりやプライドに要注意!

 魔術師シモンの心には、高ぶりやプライド、注目されたいという思いが存在し、その思いを満たそうとしていました。しかし、そのような思いに聖霊が働くことはありません。ですから、私たちは神の前に(へりくだ)ることを忘れてはなりません。人間関係での高ぶりやプライドとは縁を切る生き方をしたいと思います。謙って人々を愛し、仕えることをきちんと意識しようではありませんか。イエス様は、謙り、僕の姿を取られたのです。それに見習いましょう。

2.お金の力に振り回されない!

 世の中にはお金は万能で、お金さえあれば何でも叶うと思い込んでいる拝金主義的な人がいます。しかし、神の御心や聖霊の働きは、人間のお金をいくら積んでも与えられるものではありません。魔術師シモンは魔術を行い、人々を驚かし、自分は偉大な者だと話していました。聖霊を与える権威をお金で手に入れようとしましたが、神の国の恵みは人のお金では動かなかったのです。信仰こそが鍵であることを覚えておきましょう。

3.表面的な現象ばかりに目を奪われない!

 魔術師シモンは、サマリヤでのリバイバルを体験する中、喜んで使徒たちにつきまとっていました。使徒たちが祈って聖霊が与えられる状況や人々が救われるところを見て、表面的な現象ばかりに目を奪われて都合の良いものばかりを手に入れようとしたのでした。でも、私たちクリスチャンに、イエス・キリストを通して与えられるものは、永遠のいのちであり、魂の救いではありませんか。私が福音を宣べ伝えた方々の中には、この世での命の時間がほとんど残されていない人々もおられましたが、イエス・キリストを信じ、魂の救いを受け入れた方々は、主を賛美し、平安を体験されたのでした。 聖霊の働きを妨げるものではなく、神の御霊が要求するものを求めましょう。謙って、信仰によって神の御心にかなうよう、罪を悔い改め、イエス様と共に歩んでいきましょう。

 

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