すべての人の主イエス・キリスト
そこでペテロは、口を開いてこう言った。「これで私は、はっきりわかりました。神はかたよったことをなさらず、どの国の人であっても、神を恐れかしこみ、正義を行う人なら、神に受け入れられるのです。神はイエス・キリストによって、平和を宣べ伝え、イスラエルの子孫にみことばをお送りになりました。このイエス・キリストはすべての人の主です。
今日はインターナショナルデーです。私たちの教会では、20年ほど前から、少しずつ外国の方々が礼拝に来られるようになり、Praise Fellowshipというグループを作り、月に1度は英語礼拝も持つようになりました。毎年状況は変わりますが、今年は20カ国の人々と共に礼拝を捧げています。肌の色や文化、言葉が違っても、私たちは天地宇宙を創造された神様を中心にして、「神の家族」として一つとされる恵みを喜びたいと思います。今日の礼拝のように、私たちが互いの違いや区別を越えて、心を一つにして祈るとき、ここに神の恵みがはっきりと現れされるのです。
今日の聖書箇所に登場するペテロはユダヤ人でしたが、当時ユダヤ人たちの中で最も嫌われていたのは、偶像崇拝をする異邦人たちと、ユダヤを支配していたローマ帝国の軍人たちでした。しかし神様は、特別なお取り計らいによって、ユダヤ人であるペテロと、ローマの百人隊長であるコルネリオが出会うように導かれました。ペテロは最初、なぜそのようなことが起こるのか理解できませんでしたが、コルネリオの話を聞くうちに、確信が与えられました。全く状況の異なる2人ですが、同じ神様が2人の心に共通して語りかけられ、同じ神様を信じるように導かれたということが、はっきりと分かったのです。そこでペテロは、神様の目には、民族や文化の違いは関係なく、すべての人に対して救い主イエス・キリストを送ってくださったのだ、ということを3つのポイントで語りました。
1.人として神に受け入れられる生き方を選ぼう!
私たちの命は神に与えられたものです。自分の都合だけを考えて、人を傷付けたり、騙したりすることは、神に喜ばれる生き方ではありません。むしろ、神の前にへりくだり、人を愛することが、神に受け入れられる、清く正しい愛のある生き方です。世の中にどれほど争いや悪が満ち溢れていても、私たちがそれに加担するようなことがあってはなりません。今こそ、聖書の語る神のもとに立ち返り、神と共に生きる者となるべきです。神に受け入れられる、恵みのある生き方を選び取りましょう。
2.主キリストを信じる者として神との平和に生きよう!
イエス・キリストは、十字架の上で私たちの罪の身代わりとなって死に、3日目によみがえられ、私たちに永遠の命を与えてくださいました。主イエス・キリストを信じる者として、私たちは罪を清められ、魂の奥底から新しく生まれ変わることを体験し、キリストにある命と平和、心の清さをいただいて歩みましょう。
3.すべての人と主キリストの恵みを分かち合おう!
肌の色や言葉、文化が違っても、神はすべての人々を愛しておられ、イエス・キリストをすべての人の救い主としてくださいました。このキリストを通して、私たちは共に恵みを分かち合うことができるのです。今日のインターナショナルデーの礼拝、私たちは世界中の人々と心を一つにして、命をお与えくださった神様に感謝し、私たちを罪から救ってくださった救い主をほめたたえ、主キリストにある兄弟姉妹、神の家族として共に喜びつつ歩んでいこうではありませんか。
4.私たちの祈りをさらに成長させていただこう!
神様は小さい者の小さな祈りに応えてくださるお方です。しかし、それだけで満足せず、私たちはさらに優れた祈りをささげる者として成長させていただきましょう。ヒゼキヤは、本来は自分の病の癒しではなく、どのように国と家を整理するべきか神様の御心と導きを祈るべきでした。知恵を祈り求めたソロモンも、後に偶像礼拝をし、高ぶって神様の導きを求めませんでした。私たちが祈る時には、「主の祈り」のように、まず第一に神様の御心が成り、御業が現されることを求めることが大切です。「苦しい時の神頼み」にも神様は応えてくださいますが、そこにとどまらず、私たちは自分の思いや願いを超えて、神様の御心を求める祈りへと成長させていただき、さらに祝福あふれる信仰の歩みを進めさせていただきましょう。
5.父なる神と子なるキリストから良きものをすべて与えてくださる!
16章13~15節から、聖霊はイエス様の持っているものを私たちに与えてくださるお方です。さらにそれは、父なる神から与えられるものです。イエス様が行われた癒しと解放の恵みも、聖霊によって今私たちに与えられることを感謝し、さらに御霊の恵みに満たされて、今週も前進してまいりましょう。
6.お生まれになった―人生の歩みの中での事実!
救い主は人類歴史の中の事実となりました。イエス様は私の人生の歩みの中で事実となってくださるのです。
7.みどりごを見い出す―出会うことのできる主!
イエス様は探し求めれば出会うことのできる救い主です。永遠のいのちを証明された方が世の終わりまで私たちと共におられます。2000年前の救いと恵みの保証は今も変わりません。そのことを覚え、このクリスマス、感謝して歩んでまいりましょう。