“その日”以来の聖餐式を守ろう

使徒の働き2章40節~47節

ペテロは、このほかにも多くのことばをもって、あかしをし…た。そこで、彼のことばを受け入れた者は、バプテスマを受けた。その日、三千人ほどが弟子に加えられた。そして、彼らは使徒たちの教えを堅く守り、交わりをし、パンを裂き、祈りをしていた。そして、一同の心に恐れが生じ、使徒たちによって、多くの不思議なわざとあかしの奇蹟が行なわれた。…そして毎日、心を一つにして宮に集まり、家でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、神を賛美し、すべての民に好意を持たれた。


今日開きました、使徒の働き2章には、聖霊降臨の出来事が記されています。

イエスが十字架の死から復活して40日間弟子たちにその御姿を現し、昇天された10日目に約束の御霊が天から下り、ペンテコステの出来事が起こりました。この日、弟子たちの上に聖霊が注がれました。そのことによって2つの大きな出来事が起こりました。

一つ目は、人目を(はばか)っていた弱い弟子たちが、聖霊に満たされ、大胆な証し人に変えられたこと。

二つ目は、このことにより、その日3千人ほどの人が弟子に加えられ、教会が誕生したことです。

その日救われた3千人の人たちは、使徒たちの教えを堅く守り、交わりをし、食事の度ごとに、パンとぶどう酒で、イエスの十字架を記念する祈りを捧げ、信仰生活を定着させていったのです。

こうしてその日以来、教会生活に聖餐式はなくてはならないものになり、2千年にもわたるキリスト教会の歴史が動き出したのです。この箇所から、聖餐の持つ5つの意味を確認しましょう。

1.主キリストの十字架と復活の記念!

イエスが十字架に架けられる前夜、備えられたパンとぶどう酒を、これは十字架の上で裂かれるわたしの体であり、十字架で流すわたしの血だと言って、弟子たちと分かち合ったのが聖餐式の原型です。

聖霊降臨の日以来弟子たちは、イエス様が私たちの身代わりに十字架に架かってくださり、私たちの罪が清められたこと。そして、死の力を打ち破り、甦られたイエス様と共に、私たちは信仰をもって生きていく者へと変えられたこと。この恵みを忘れないための記念として聖餐式を行ったのです。

2.聖霊降臨と教会誕生の証し!

聖餐式は、聖霊によって教会が誕生したことの証しです。

聖餐式を教会で守ることは、聖霊の働きによって誕生した教会を証しするものなのです。聖餐式は聖霊によって誕生した教会にとって大きな恵みであることを忘れてはなりません。

3.主キリストの教えに従う誓い!

42~46節にあるように、彼らは使徒たちの教えを堅く守り、心を一つにして宮に集まり、「あなたがたは、互いに愛し合いなさい」というキリストの教えに従う誓いとしての聖餐式を行っていたのです。

誕生したばかりの教会は、自分の考えではなく、キリストの御旨に従う信仰が溢れていたのです。

私たちも、キリストに従う信仰を明確に持ちたいと思います。

4.教会に属する人々の交わりのしるし!

聖餐式が守られ、そこに主にある兄弟姉妹の交わりがあったのです。

イエス・キリストの愛に溢れるこの式典が、私たちを結びつけていたのです。

5.しるしと不思議、力ある業がもたらすきっかけ!

43節には、使徒たちによって多くの不思議としるしが行われたとあります。聖餐式を通して力ある業が起こったのです。

主キリストを信じる者たちが、聖餐式において一つに結び合わされ、交わりをし、互いに祈り合う時に、病は癒されるのです。不可能なことは一つもないと言われる神の恵みが具体化されるのです。

聖餐式にあたり、しるし、不思議、力ある業が起こる恵みがあることを感謝しましょう。

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