召しによって生きる信仰者の一つへのこだわり

エペソ人への手紙4章2節~6節

謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに忍び合い、平和のきずなで結ばれて御霊の一致を熱心に保ちなさい。からだは一つ、御霊は一つです。あなたがたが召されたとき、召しのもたらした望みが一つであったのと同じです。主は一つ、信仰は一つ、バプテスマは一つです。すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのもののうちにおられる、すべてのものの父なる神は一つです。


インターナショナルデーの礼拝を感謝します。私たちは国籍も、育った環境や文化も異なりますが、主によって一つにされる、一致できることを感謝したいと思います。キリストによって結び付けられ一つとされることを通して世界は一つであることを自覚したいのです。

しかしながら、社会においては、バラバラになりつつある状況が見られます。個性が尊重され、自立していて良いように思われるのですが、「多様性」という言葉を都合よく解釈し、自分勝手にわがままに生きた結果、孤独になる人や寂しい晩年を迎える人が増えるということが現実に起きています。

しかし、私たちは今、目の前に見ているこの集まりを喜びましょう。私たちは、イエス様のお名前、神の愛において、一つにされる神の家族であることを感謝したいのです。一人一人、大切な神の家族として互いに愛し合い、喜び悲しみの時も祈り合い、人生を支え合うことができることを喜び合いましょう。

今日の聖書箇所から、神が働かれると私たちは一つになれることを知り、このことにこだわりを持ちたいと思います。私たちの人生には神様からの召しがあります。召しとは主からの呼びかけですから、それに応答しようではありませんか。召された私たちが、周りの人々とどのような人間関係を築いていけば良いのか3つのポイントから学びたいと思います。

1.人々と結びつく生き方を意識しよう!

これまでに歩んできた人生で、多くの人々と関わりを持ってきたことと思います。

聖書は「謙遜」、「柔和」、「寛容」、「愛」、「平和」、これらの言葉をもって、互いに結びつく生き方をしなさいと語っています。言い換えると「へりくだり」、「優しさ」、「親切」、「いたわり、慈しみ」、「穏やかさ、安らぎ」を持つこと。

私たちの人生で、これらによって人を引き寄せる力を持った人間関係を構築したいと願います。

2.キリストのからだにおける“一つ”へのこだわり!

今は、大切な人とも、バラバラになりやすい世の中です。だからこそ、私たちは信仰を働かせて、キリストのからだであるこの教会が結び合わされて一つになることにこだわりたいと思います。

一つの御霊ですから、一致するのが当然です。「一つ」ということにこだわり、価値を見出したいのです。私たちは、神によってキリストのからだ、その各器官とされました。それぞれが、なくてはならないからだの部分として一致と調和により素晴らしい働きをするのです。

教会においては、違いを乗り越え、キリストのからだ、同じイエスを見上げる者として一つとされます。

3.キリストによって結び合わされる事実と恵み!

この「一つ」へのこだわりは、人間の希望や理想、単なるヒューマニズムに根ざすものとは根本的に違います。人間は罪人なので一つになることはできません。

しかし、クリスチャンである私たちは、主によって一つにされることを断言できます。一人一人がイエス様と不思議な方法で出会い、罪清められ、救われ、聖霊を与えられました。神の子どもとしての使命やビジョン、永遠の命が与えられているのです。

それは希望ではなく、事実です。一つに結びつけるのは、キリストの愛。分断される時代にあって、キリストにあって一つとされている事実に感謝しましょう。

4.信仰の「一致」を忘れずに!

「あなたがたはキリストのからだであって、ひとりひとりは各器官なのです」(Ⅰコリント12:27)。

私たちはキリストのからだに結び付く一人ひとりです。信仰を一致させ、キリストのからだとして成長しましょう。

5.キリストの「からだなる教会」を建て上げよう!

「教会はキリストのからだであり、いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです」(エペソ1:23)。

教会にはイエス様の御心が満ちています。私たちは「召し」を考える時に、キリストのからだなる教会を建てあげるという究極の目標があることを忘れないようにしましょう。

神の御心の中に、私たちの人生の全ての計画があることを覚え、神の召しに従う者でありたいと思います。

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