一歩踏み込んで信仰の備えをしよう

マタイの福音書25章1節~13節

…そのうち五人は愚かで、五人は賢かった。愚かな娘たちは、ともしびは持っていたが、油を用意しておかなかった。賢い娘たちは、自分のともしびといっしょに、入れ物に油を入れて持っていた。…夜中になって、『そら、花婿だ。迎えに出よ。』と叫ぶ声がした。用意のできていた娘たちは、彼といっしょに婚礼の祝宴に行き、戸がしめられた。そのあとで、ほかの娘たちも来て、『ご主人さま、ご主人さま。あけてください。』と言った。しかし、彼は答えて、『確かなところ、私はあなたがたを知りません。』と言った。


聖餐式礼拝を共に守ることができ、感謝いたします。イエス様と結び付く私たちの信仰を、もう一度確かにし、この2月の日々を歩んでまいりましょう。

今日お開きした箇所は、10人の乙女のたとえ話で、彼女たちは花婿の到着を待っていました。

2千年前のユダヤの国での冠婚葬祭は、とても盛大に行われました。花婿が花嫁を迎えに来て、そこで大々的に祝宴が催されます。そして、友人たちがその花婿がやってくるのを、灯りを持って出迎える習慣があったのです。

ここでイエス様は、10人のうち5人は愚かで、5人は賢かったと言っています。

私は祈る中で、10人の乙女たちがやったことは、皆一緒だったことに気づきました。皆、花婿のことを待ち、灯りも用意していました。やったことの事実だけを見るならば、10人とも一緒だったのです。

しかし、ここで注意したいのは、花婿の到着が遅れたということです。賢い乙女たちは万事に備え、予備の油を用意していました。しかし、愚かな乙女たちは事前に予備の油を用意していなかったために、夜中に買いに行くことになってしまったのです。

結局、戻って来た時にはすでに戸が閉められ、「私はあなたがたを知りません」と言われ、報われなかったのです。

その理由を2つのポイントから確認しましょう。

1.一歩踏み込む考え方

私たちは、人生の歩みにおいて、神様のこと、仕事、家庭生活、あらゆる日々の生活において、言われたことだけでなく、一歩踏み込んで考え、一歩先を見通すことが大切だと思います。

プロ、ベテランと言われている人たちを見ていると、目の前の要求されたことだけではなく、一歩先のことを踏み込んで考えておられます。

10人の乙女たちは、灯りを用意して、最高の迎え方をしなさいと言われていたと思います。そのために、賢い乙女たちは一歩先を考え、予備の油を準備していたのです。一歩先のことを考えたこと、ここに大きな差が生まれたのです。

私たちも教会に来て奉仕することや、献金することをノルマのように考え、やり過ごしていないか、気をつけたいと思います。どんな思いを込めてやっているか、その先を見通し、何を用意しておけばよいか、プラスアルファを考える習慣を持ちたいと思います。

2.前もって行動することの価値!

考えてはいたけれど、しなかったではいけません。一歩踏み込んで考えていたことを前もってするという行動に価値があります。

賢い乙女たちは、花婿が来るのが遅れた時のために、油が足りなくならないように、前もって余分の油を準備していました。また、愚かな乙女たちも、油を分けてくださいとお願いしていますから、賢い乙女たちが準備していたことを知っていたのです。

わかっていたけれど、用意しなかったために、夜中に買いに行くことになり、体力は使ったけれども、報われず、とても残念な結果となってしまったのです。私たちも、人生に悔いを残さないために、見かけだけするのではなく、神様の御心は何か、本当にしなければならないことは何か、意味を考え、一歩踏み込んで行動したいと思います。

イエス様は、私たちを救うために、二歩も三歩も踏み込んで、命さえも捨ててくださいました。遜り(へりくだ)、計り難い愛に感謝し、聖餐の恵みに(あずか)りましょう。

3.一歩踏みこんだ新しい行動習慣

人からしてもらうことが好きな私たちに、「与えなさい(38節)」と言われます。

与える行動習慣を身につけましょう。恵みを分かち合って、イエス様に倣う者になりたいと思います。

心の中に、これ以上親切にできない、優しくできないという一線があるかもしれません。しかし、それを一歩でも半歩でも乗り越えた時に、新しい行動習慣があなたに新時代を開く霊的条件を整えてくれます。

自分自身を造り変えていただき、成長できるよう祈ってまいりましょう。

4.神の恵みの当事者としての心!

イエス・キリストの言葉を聞く人は誰でも恵みをいただくことができます。あなたもその当事者として、恵みをいただくべきです。

罪赦されましょう、癒やされましょう、聖霊に満たされましょう。

これら4つの心の状態に整え、主の御前に立つならば、神のいのちの泉が開かれて、生ける水の川があなたの内から流れ出るようになります。

5.祈り続けて諦めない!

豊かな夢、目標の実現のために、大勝利が与えられるまでどこまでも祈り続け、実現を信じて行動して諦めないことです。神を信じる者にはどれほど素晴らしいことが実現するでしょうか。

この5つを一つにまとめて実行するなら、神が共におられて神の勝利を体験することができます。信仰を働かせて新しい時代を切り開きましょう。途中で挫折しても構わないので、とにかく始めましょう。

私は、2026年に開催される愛と希望の祭典・四国の実行委員長を引き受けました。私たちは、この教会だけでなく、四国中の教会の伝道と、リバイバルのために動き出します。私たちみんなで新しいことに挑戦し、新時代を切り開きましょう。

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