喜び、祈り、感謝、そして平安

テサロニケ人への手紙第一 5章16節~18節

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。


私たちが教会に行くこと、それは人生にとっての大正解です。なぜかというと、教会にはイエス様がご臨在くださり、私たちに今日も新鮮に出会い、触れてくださるからです。

この1ヶ月の間、「平安」をテーマにしてメッセージを語ってきました。「わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるものは世が与えるのとは違います(ヨハネ14:27)」。

これはイエス様の遺言であり、遺産ですから、私たちはきちんと相続しなければならないと思います。

今日の聖書箇所は、最も有名な聖句のうちのひとつです。テサロニケは、ギリシャの北部に位置する、マケドニア地方の都市で、パウロが伝道に出向いた所ですが、ユダヤ人からの迫害のために、パウロはそこに長く滞在することができず、他の町へ移動せざるを得ませんでした。テサロニケの人々は、続く迫害や極限の貧しさの中にあっても主イエス・キリストを信じ、教会が建て上げられたのでした。

パウロは、彼らをとても気にかけていて、テサロニケの人々の信仰を励ます手紙を書き送ったのでした。その一部が今日の聖書箇所です。ここから2つのポイントを学んでおきたいと思います。

1.喜び、祈り、感謝していることが平安

私たちがいつも喜び、絶え間なく祈り、全てのことに感謝していることが平安です。争いのない平和な状態、問題や苦しみの中でも心の状態が落ち着いていられることが、一般的には平安と考えます。

しかし、神様の御心に私たちが適っている状態、神様から見て望ましい姿にあることが本当の平安であるというのです。

18節後半に、「神があなたがたに望んでおられることです」とあります。そのことを受けとめ、私たち自身が平安であることを願いたいと思います。

今年の教会のテーマは「本来の自分らしさへの原点回帰」です。神様の御心に適う、クリスチャンとしての本来の信仰の歩みをなしていきましょう。

2.イエス・キリストが平安の鍵

18節に「キリスト・イエスにあって」とあります。私たちはイエス様を通して望ましい状態となるのです。キリストなくして平安も、神様を信じる私たちとしての自分らしさもないことを知りたいと思います。イエス様が鍵なのです。

パウロは先にピリピに伝道に出向き、ピリピでもイエス様を信じる人々が起こされ、教会が誕生しました。ピリピ4章にあるように、主にあって喜び、寛容な心を持ち、思い煩うことなく感謝をもって祈り願うことが平安そのもので、その神の平安が私たちの心を守ってくださることを知りたいと思います。

瞬きの詩人とも言われる水野源三さんは、9歳の時に赤痢に(かか)り、その高熱によって脳性麻痺となり、目と耳以外の自由を失くしてしまいましたが、目の動きでお母さんと意思疎通を図りながら詩を作成しました。

その中に、「キリストを知るためだとわかりました」という詩があります。ご自身の病のために身体を動かすことが困難で、生きること自体が大変辛い状況でありながら、それはキリストを知るためだとわかり、喜びと感謝に変わったと言うのです。

私たちも、生き辛さを感じるような状況にあっても、それがキリストを知るためだとわかることができる者へ変えられたいと願います。

3.いのちの言葉により、世の光とされること!

パウロは伝道の中で多くの苦難を体験しました。しかし、パウロは厳しい状況にあっても、いのちの言葉をしっかり握りしめ、喜び、世の光として輝きなさいと語っています。私たちは神様に救われ、クリスチャンとされ、イエス・キリストの福音を証しする者と変えられたことを喜びたいと思います。どんなに小さくても、一人ひとりに世の光としての使命や約束が与えられています。どんな時でも、何があっても、御言葉を信じて、もっともっと喜び、世の光として福音を証しする者でありたいと思います。

4.喜びのあふれる毎日

私たちは「喜び」の感情を選び取り、自分らしさとしましょう。主が働いてくださるあとには、喜びの油がしたたり落ちるのです。闇の中に輝く光として、この世に来られたイエス様を内に頂いて、世の光として歩みましょう。今回、インドでもマレーシアでも、皆、素直なクリスチャンとして、救いを喜び、永遠のいのちの平安に満たされ、聖霊の力に満たされ、毎日、喜んでいました。トラックを伝道用に改造したり、テレビ伝道を始めたり、生き生きと前進していました。私たちもいのちの言葉を受け止め、世の光として、喜びある生き方を目指していこうではありませんか。

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