神の御声を聞きもらさない祈りの姿勢
サムエル記第一3章1節~14節
…主はサムエルを呼ばれた。…主が三度目にサムエルを呼ばれたとき、サムエルは…エリのところに行き、「はい。ここにおります。…」と言った。…エリはサムエルに言った。「…今度呼ばれたら、『主よ。お話しください。しもべは聞いております。』と申し上げなさい。」サムエルは…自分の所で寝た。そのうちに主が来られ…「サムエル。サムエル。」と呼ばれた。サムエルは、「お話しください。しもべは聞いております。」と申し上げた。主はサムエルに仰せられた。「見よ。わたしは、イスラエルに一つの事をしようとしている。…
季節は春から初夏へ移る中で、コロナによる制限がなくなり、日ごとに解放感を感じるようになってきています。神様からの恵みの時がスタートしたことを感謝したいと思います。この一週間はアンデレ宣教神学院の新年度もスタートできたことを感謝します。
今年のG7サミットは広島で開催されていて、世界の首脳たちが世界平和のために意見交換をしています。様々な思惑、意見や多様性の中で個性を発信するだけでは、まとまることは難しいことです。
クリスチャンである私たちが大切にすることは、まず神様に聞くことです。神様の御旨を確認し、土台として一つとなり、信仰を燃やして前進したいと思います。
6月にはインターナショナルデイの礼拝を開催する予定です。まさしく多様性の中で主に聞き従い、礼拝を素晴らしいものとしてまいりましょう。
今日の聖書箇所から4つのポイントを確認しましょう。
クリスチャンとして生きるということは、神様に自分の悩みや苦しみを打ち明け、解決や平安を祈り求めるだけにとどまりません。神様は今も生きて働いておられるお方ですから、神様の側からの語りかけや、働きかけがあることを忘れないようにしましょう。
私たちの必要に答えるだけでなく、神様が私たちに語りかけておられることがあるのではないかと、霊的な感度を最大限に引き上げて御声を聞き漏らすことのないようにしましょう。
2.人の考えではなく、神のことばを聞こう!
サムエルは声を聞いたのでエリのもとへ駆けつけたのですが、この時、サムエルは神の声か人の声かを判別することができていませんでした。
神様は語りかけ、働きかけてくださっているのにもかかわらず、私たちは人の考えに耳を傾けてしまうことはないでしょうか。人の考えを受け止めることに一生懸命になるのではなく、神様の声をしっかりと聞きとめましょう。
そのために、聖書を読んで神様の御心を探り、祈りを通して神様の御声を求めてまいりましょう。
3.心を開いて神の言葉を受け止めよう!
サムエルは3度、神様の御声を聞き逃したのですが、その後、姿勢を整え、「お話しください。しもべは聞いております」と神様の御声を受け止めたのでした。
私たちもサムエルのように心を開き、神様が私たちに語っておられるメッセージを受け止めましょう。
信仰生活が横着になっていないか再確認し、聖霊の働きによって私たちの信仰生活が推し進められるために、神様の言葉を受け止めてまいりましょう。
4.神のご計画の中に生きよう!
サムエルは神様の言葉を受け止め、そこから神様の言葉を取り次ぐ預言者として生きていくようになっていきました。彼が生まれ、神殿で暮らすようになり、そして、主の宮で神様の声を聞いたのは成り行きや偶然ではありません。
それは将来、預言者となって用いられるための神様の計画だったのです。
私たちも神様の御声を聞く中で、これからの人生においても神のご計画の中で導かれることをはっきりと知りたいと思います。
自分自身が神様の計画の中で、どう用いられていくか、どのように活躍していくか、神様に教えられようではありませんか。
5.生まれる前からの神の選び
救い主イエス・キリストと出会い、クリスチャンとされたことは、とてつもなく大きな恵みです。私たちは、生まれる前から選ばれ、神様のビジョンが備えられた特別な存在なのです。
困難の中で自分を過小評価せず、神から与えられたビジョンに立ち戻りましょう。信仰により、本来の自分へと原点回帰して、生き生きとした力強い歩みを取り戻しましょう。(エペソ1:3-7)