義の門から入ることができる祝福

詩篇118篇15節~24節

喜びと救いの声は、正しい者の幕屋のうちにある。主の右の手は力ある働きをする。…私は死ぬことなく、かえって生き、そして主のみわざを語り告げよう。…義の門よ。私のために開け。私はそこから入り、主に感謝しよう。これこそ主の門。正しい者たちはこれより入る。私はあなたに感謝します。あなたが私に答えられ、私の救いとなられたからです。家を建てる者たちの捨てた石。それが礎の石になった。これは主のなさったことだ。私たちの目には不思議なことである。これは主が設けられた日である。この日を楽しみ喜ぼう。


今日は詩篇118篇をお読みしました。113-118篇は「ハレル詩篇」と言われています。

この詩篇は過ぎ越しの祭りの時に歌われてきました。この詩篇の背景として、第二の出エジプトといわれるバビロン捕囚とそこから解放され、ユダの国に帰ることが許される、そのようなことがあげられます。

マタイの福音書26章30節には、最後の晩餐で「賛美の歌を歌ってから、みなオリーブ山へ出かけて行った」とあります。この時の「賛美の歌」の一つは、この詩篇なのかもしれません。

118篇は「ハレル詩篇」と呼ばれるとともに、「メシヤ的」要素の強い詩篇でもあります。

詩篇118篇22節は、「家を建てる者たちの捨てた石。それが礎の石になった」とあります。これは主キリストの十字架と復活を表すような言葉です。主キリストは人々に捨てられ、砕かれた。

しかし、その捨てられた石が礎の石となったのです。主キリストが死なれ、復活されたという事柄の中に、私たちの喜びと救いの源があるのだと述べられています。

今日の詩篇118篇の中心は19、20節にあるのではないかと思います。教会で礼拝を捧げる、そこに喜びと救いの恵みが備えられている、主はそう約束されているのです! 3つのことを心に留めましょう。

1.主キリストによって義の門が開かれた!

「義人はいない、ひとりもいない」とローマ人への手紙に記されています。私たちはみな罪人であり、神様の前に正しい人間はひとりもいないのです。

私たちは、そんな自分を受け入れられず、自分自身を罪に定めてしまうことがあるかもしれません。

しかし、主キリストが死んでくださったことで全ての人が義と認められ、いのちが与えられる、と聖書のことばは約束しています。

私たちが過去にどんなにひどい罪を犯したり、人には言えないような問題を抱えていたとしても、私たちはキリストの死と贖いにより値無しに「義」とされたのです! ですから、自分自身を罪に定めないようにしましょう。

2.主キリストの門から入り神に近づこう!

主キリストが、私たちの入ることのできる義の門となってくださいました。20節には「これこそ主の門。正しい者たちはこれよりはいる」とあります。そして、イエス様もヨハネの福音書で「わたしは門です。だれでもわたしを通ってはいるなら救われます」と語られています。

私たちは義と認められていますが、そこで留まっていてはいけません。そこから、主イエスの門から入って神様に近づき、礼拝することで本当の救いをいただくことができるのです。

3.救いの喜び、楽しみのある信仰の歩みをしよう!

信仰生活は難行苦行をすることではありません。私たちは「ほどほど以上、ギリギリ未満」でいいのです。

適当に生きていいわけではありませんが、だからといって、がんばりすぎて、自分を追い詰めてしまうことがないようにしましょう。

人生には、試練、困難がつきものです。しかし、主イエス・キリストが私たちのために死んで、甦ってくださったことにより、毎日を恵みに満ちた日にされたのです。

どんなことがあっても、「今日は恵みの日、救いの時」であることに感謝しましょう! 陰気な信仰生活ではなく、楽しく、喜びの溢れる信仰の歩みを成していく者でありたいと思います。

4.すべての人の不可能と死を越える、いのちの物語!

甦りのいのちをいただく時に、聖書の登場人物のみならず、あなたにとっても新しい物語がスタートするのです。このイエス様の物語をいただこうではありませんか。

イエス様の復活があるからこそ、私たちの人生は悲しみで終わるのではなく、恵みに変えられます。このことを心から喜び合いたいと思います。

5.生まれる前からの神の選び

救い主イエス・キリストと出会い、クリスチャンとされたことは、とてつもなく大きな恵みです。私たちは、生まれる前から選ばれ、神様のビジョンが備えられた特別な存在なのです。

困難の中で自分を過小評価せず、神から与えられたビジョンに立ち戻りましょう。信仰により、本来の自分へと原点回帰して、生き生きとした力強い歩みを取り戻しましょう。(エペソ1:3-7)

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