主キリストに喜ばれる者として生きる
ピリピ人への手紙2章1節~2節
こういうわけですから、もしキリストにあって励ましがあり、愛の慰めがあり、御霊の交わりがあり、愛情とあわれみがあるなら、私の喜びが満たされるように、あなたがたは一致を保ち、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、志を一つにしてください。
ピリピ人への手紙は、喜びの書簡とも呼ばれ、パウロは獄中にありながら、喜びという言葉を何度も語っています。
今年のテーマの、原点回帰のために、世の中の暗い雰囲気を振り払い、救われた時の生き生きとした喜びを取り戻しましょう。そのために、信仰を働かせ、神を土台として歩むことです。闇の中に輝く光として自分の置かれた場所で、いのちの光をともし、召される時まで、イエスによって始められた良い業を完成していこうとパウロは語っています。
今日お開きした箇所では、1節にはクリスチャンであるならば当然持ってほしい4つのもの、2節には、その上で、教会が恵みに満たされるために4つのことを考えるようにとパウロは語っています。それぞれの4つの法則を確認しましょう。
1.主キリストにつながる者の4つの心!
A. 励ます心:私たちは周りの皆を励ます者でありたいと思います、家族、会社の同僚、友人を思い切り励ます応援団になろうではありませんか。
B. 慰める心:現代人は何かあると、自分のことばかり考え、文句を言いますが、私たちは喜ぶ者と共に喜び、悲しむ者と共に悲しむ者でありたいと思います。周りの人の背負っているものを一緒に背負い、分かち合い、慰める心を大切にしましょう。
C. 御霊の交わり:「私たちの交わりとは、御父および御子イエス・キリストとの交わりです」(Ⅰヨハネ1:3)とあるように、主キリストに繋がっている者には、御霊の交わりがあります。その交わりが、神の家族としてお互いを愛し合う交わりとなるのです。
D. 愛情とあわれみ:私たちは罪人ですが、キリストは私たちを愛し、御自分のいのちさえ与えてくださいました。この愛を教えてくださったのですから、キリストに倣いましょう。苦手だと思う人がいれば、祈りによって愛する心を頂きましょう。 主に繋がる者は、これらを持っているのだから、それを持って、成長する教会を建て上げてほしいとパウロは語っています。
2.成長する教会の4つの霊的資質!
A. 一致する信仰:パウロは教会員の思いが一つになることを望んでいます。一つになるということは、キリストの愛によって皆が結ばれ、一つとなって教会を建て上げていく者となることです。キリストのからだとして、ひとつの大きな教会となっていくのです。
B. 愛の心:パウロは同じ愛の心を持ち、それを誰かのために用いることを望んでいます。愛を結集して、自分たちのために生きるのではなく、滅んでいく人々のために実際に愛を注いでいくのです。そういう愛の心を与えられていることを感謝しましょう。
C. 心を合わせる:心を合わせたら、奉仕に励むのです。生きた信仰は、理屈ではなく、実際に心を合わせて仕えることです。一番のモデルはイエス様です。私たちのしもべとなり、実際に仕える行動をされたから、私たちに救いの道が開かれたのです。
D. 志とビジョンの共有:クリスチャンになると、神の御心から発せられたビジョンや志を持って歩んでいくことができます。私たちの教会は、伝道のために生まれた教会です。とことんイエス様を伝えていきましょう。そのためにも、今年はバザーを本格的に再開します。与えられているビジョンを思い起こし、イエス様に喜ばれる教会の姿を実現していきましょう。
3.救いと共に不可分に存在する癒し!
救い主を通して与えられた救いは、単なる霊的な話で終わることなく、病の癒しに繋がって語られているのです。救いと癒しは共に現されていく、この恵みが与えられていることに感謝しましょう!
キリストの打ち傷のゆえに私たちが癒されることは、聖書のいくつもの箇所に記されています(参照イザヤ53:5、マタイ8:16-17)。与えられている救いと共に、不可分で病の癒しが存在するのです。
4.救い主と共にいることの幸い!
神から離れていた者が、イエスと共にいられるようになったことは、何と幸いなことでしょうか! 聖書の語る救いは、日本人の好きな悟りや道徳や倫理観的な教えではなく、神が共におられるから、私たちは、安心して平安でいられるということです。
弱い自分でありながら、神が共におられるから大丈夫! そして、その救いを受けた者として、当然癒しも体験できます。イエスの癒しをしっかりいただきましょう。
5.生まれる前からの神の選び
救い主イエス・キリストと出会い、クリスチャンとされたことは、とてつもなく大きな恵みです。私たちは、生まれる前から選ばれ、神様のビジョンが備えられた特別な存在なのです。
困難の中で自分を過小評価せず、神から与えられたビジョンに立ち戻りましょう。信仰により、本来の自分へと原点回帰して、生き生きとした力強い歩みを取り戻しましょう。(エペソ1:3-7)