主キリストの救いの恵みの偉大さ

ペテロの手紙第一 1章18節~21節

ご承知のように、あなたがたが先祖から伝わったむなしい生き方から贖い出されたのは、銀や金のような朽ちる物にはよらず、傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです。キリストは、世の始まる前から知られていましたが、この終わりの時に、あなたがたのために、現われてくださいました。あなたがたは、死者の中からこのキリストをよみがえらせて彼に栄光を与えられた神を、キリストによって信じる人々です。このようにして、あなたがたの信仰と希望は神にかかっているのです。


コロナ禍にある世の中の動きを見ていると、まるで右往左往して大騒ぎをしているように思います。神様のお言葉に土台を置く私たちは、心の中の平安が変わることはありません。

あらゆる時に主をほめたたえ、賛美する者でありましょう。そして、いつも変わらない神様の愛と恵みに感謝したいと思います。

本日の聖餐式では、イエス様が与えてくださる十字架の救いの恵みがどれほど価値あるものなのかを再確認しましょう。

イエス様は、私たちの罪を背負って十字架で身代わりの死を遂げてくださいました。

私たちが聖餐式においてイエス様の御体であるパンとイエス様の血であるぶどう酒をいただくことは、単なる思い出の儀式ではありません。今を生きる私たちが、神様から具体的な力をいただくための鍵なのです。

実は、今年の5月にも本日と同じ聖書箇所から語らせていただきました。しかし今回メッセージの準備をするにあたり、改めてイエス様によるあがないの価値に気付かされ、心が燃やされました。

本日はこの箇所から、イエス様が私たちに与えてくださったものを分かち合っていきましょう。

1.お金では買うことができない魂の救い

私たちは、物事の価値を金額によって判断してしまいがちです。しかし、キリストの愛と魂の救いは決してお金では買えないことを私たちは理解すべきです。

この価値をお金ではかることなどできません。イエス様は、この救いを私たちに無償で与えてくださいました。

2.救い主の血による救い

神様は、お金でははかれない価値ある救いを、どのような代価を払って私たちに与えてくださったのでしょうか。それは、キリストによる身代わりの死です。

神の御子であるイエス・キリストが血を流して死んでくださったことによって、私たちに救いが与えられました。

3.信じさえすれば救われる

神様が与えてくださった救いの御業と、今を生きる私たちとを繋ぐものは何でしょうか。それは、信仰です。

神様がこの天地宇宙を造り、私の罪をあがなうためにイエス様が命を捨てられたこと、そして神様が与えてくださったあがないによる救いを信じるならば、その信仰が私たちの命と神様の恵みとを結びつけます。

今、私たちは当たり前のように教会に来て、当たり前のように神様に祝福を求めて祈ることができています。

しかし、この事実は、イエス様の身代わりの死があったからこそ私たちに与えられているということを忘れてはいけません。救いを当たり前にして、この恵みを安っぽく見積もることがありませんように。

イエス様を信じて救われていることは、本当に素晴らしいことです。それなのに、感動も感謝もない心で生きていくことがないようにしましょう。

こんなにもいい加減な私でも、信じるだけで神の子どもとされ、永遠の命が約束された救いをいただくことができるのです。

確かに、世の中を生きていく上で様々な問題や試練があるでしょう。しかし、イエス様を信じていれば私たちは永遠の命に繋がっているので大丈夫です!

4.素直に悔い改める

自分の損得勘定で生きていないか、自分を神の光に照らして自分がどういう者かを素直に認めましょう。

神の前で悔い改めるなら、人生の再スタートを切ることができます。イエスの十字架と復活の恵みをいただくには、悔い改め、人生の再スタートを神に与えられることが必要です。

今、心を微調整しましょう。どこかでパリサイ人になっていないか、素直に自分を見つめ、取税人の祈りを自分のものとしましょう。イエス様が自分をご覧になって、何と言われるかを考えましょう。

自分の弱さ、だらしなさを素直に認め、悔い改めて祈るなら、もっと成長してより大きなものを実現できます。

5.集まり続けよう

初代教会が誕生してから、何十年も経って書かれたヘブル書は、教会に宛てた書簡です。

その10章25節に「いっしょに集まることをやめたりしないで」とあるように、何十年も教会に通ったから、もういいのではなく、むしろ集まり続け、聖霊の力で満たされ、互いに励まし合い、主によって祝福されましょう。

教会の生命線は集まりにあります。この夏、共に集まる価値を頂いて前進しようではありませんか!

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