信仰を成長させる2つの軸

テサロニケ人への手紙第一3章12節~13節

また、私たちがあなたがたを愛しているように、あなたがたの互いの間の愛を、またすべての人に対する愛を増させ、満ちあふれさせてくださいますように。また、あなたがたの心を強め、私たちの主イエスがご自分のすべての聖徒とともに再び来られるとき、私たちの父なる神の御前で、聖く、責められるところのない者としてくださいますように。


今日は、信仰歴の表彰式、バザーに向けての婦人会のお交わり会、そして夜には洗礼式が行われることを心から感謝します。イエス・キリストと共に生きるクリスチャンには、永遠の命に結びつけられた変わらない幸せの土台があることを喜びましょう。
福音書の中で、イエスはたくさんの人と出会いました。その中で、イエスを罠に陥れようとする律法学者たちが、イエスに旧約聖書の中で1番大切な教えが何かを聞くと、イエスは「『心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』また『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』」と答え、この2つより大事な命令は他にないと語ります。縦糸と横糸とが1枚の布を織り成すように、私たちの信仰生活も、主なる神様との縦の関係、周りの人々との横の関係をしっかり作り上げ、神様に喜ばれる信仰を培っていきましょう。テサロニケ人への手紙第一3章12節~13節
今日読んだ箇所の著者であるパウロも、同じように語りました。人々を惑わすような間違った教えによって、テサロニケの教会が揺れ動いているという知らせを受けたパウロは、テサロニケの教会を心配しました。今と違って移動が不便な時代には、なかなかテサロニケに戻ることはできません。そこで、イエス様を信じる福音を土台として、生きたキリストのからだである教会が建て上げられるように手紙を記し、弟子のテモテをテサロニケへ遣わしました。今日皆さんと分かち合いたいポイントは、2つです。

1.愛をもって築く周りの人との横の関係

私たちは、愛をもって教会の主にある兄弟姉妹たちとの交わりを深めたいと思います。パウロは12節で、教会に集まる信者同士の間に愛が増し加わるように、すべての人への愛が増し加わりますようにと、祈っています。周りの兄弟姉妹とのつながりである横軸を深めるには、イエス様がご自分の命まで捨てて私たちを愛してくださった愛を持って、互いに愛し合うことです。人はひとりでは生きていけません。親子、夫婦、友人、会社の同僚、信仰の仲間、誰かとの関係の中に、私たちは生きています。自分だけが幸せであればいいという今風の考えではなく、愛をもって祈り合い、互いに与え合う者でありたいと思います。周りの人々、教会の兄弟姉妹たちと共に、神の家族として祝福をいただきましょう。

2.主なる神様と向き合う縦の関係

クリスチャンの信仰は、自分がやりたいことだけをする自己満足の世界とは違います。信仰生活の縦軸は、神様と向き合うことです。パウロは13節で、この世の終わりの時には、主イエス・キリストがもう一度この世に来てくださると語りました。その時まで、私たちは信仰が清められ、神の御前で責められる所のないように、成長していく者でありましょう。イエスの再臨がいつ起こるのかは、私たちには分かりません。ですが、私たちはいつか必ず死を迎えます。肉体の衰えもあるでしょう。ですが、私たちの内なる魂は、天国に帰るその時まで、イエスの御心に適う者となるように成長を続けていきましょう。
この世に、完璧な人間などいません。弱さを抱えながらもクリスチャンとして歩む私たちは、縦軸と横軸の関係を大切に、神の教会に属する者として、共に前進してまいりましょう。