神のあわれみにすがれ

第二列王記20章1節~7節

…ヒゼキヤは病気になって死にかかっていた。…イザヤが来て、彼に言った。「主はこう仰せられます。『あなたの家を整理せよ。あなたは死ぬ。直らない。』」…ヒゼキヤは顔を壁に向けて、主に祈って、言った。「…どうか思い出してください。私が、…あなたがよいと見られることを行なってきたことを。」…ヒゼキヤは大声で泣いた。イザヤがまだ中庭を出ないうちに、…主のことばが彼にあった。「…ヒゼキヤに告げよ。…『わたしはあなたの祈りを聞いた。あなたの涙も見た。…あなたの寿命にもう十五年を加えよう。わたしはアッシリヤの王の手から…この町を守る。』」…


ヒゼキヤ王は、「あなたの家を整理せよ。あなたは死ぬ。直らない。」と、神様から預言者イザヤを通して言われます。病気になって死にかかっていた状況ですから、ある程度覚悟をしてはいたものの、ヒゼキヤ王には残酷な通告であったことは間違いありません。ヒゼキヤ王の周りには、彼の家族や大勢の側近たちが集まっていたでしょう。そのような状況の中でヒゼキヤ王は、家族に遺言を語ったのではなく、側近に対して今後について指示をしたわけでもなく、壁に向かって神に祈ったのです。
もし、ヒゼキヤ王のように余命を伝えられたら、あなたならどうしますか。うろたえてしまい、どうしてよいか分からなくなることが普通ではないかと思います。そして、家族に伝えておくべきこと、しておかなければならいことを考えるけれどパニックに陥ってしまうのではないでしょうか。

1.神に向かって祈る

 「あなたはもうすぐ死ぬ。」と神様から言われたヒゼキヤ王は、神様に向かって祈りました。私たちは、神様からの御言葉は変わることがないと考えてしまうものです。しかし、ヒゼキヤ王はそのように捉えることはなく、壁に向いて、神に向かって祈りました。「私は誠を尽くしてあなたに全き心を持ってあなたの御前を歩んできました。あなたが良いと思われることを、私は全部行なってきました。」と告白し、大声で泣きました。主にあわれみを求めて祈ったのです。
神様は、そんなヒゼキヤ王の祈りに答えてくださいます。「わたしはあなたの祈りを聞いた。あなたの涙も見た。わたしはあなたをいやす。あなたの寿命にもう15年を加えよう。あなたとこの街をアッシリヤの王の手から救い出し、守る」と。

2.神はあわれみ深い方である

ヒゼキヤ王が特別に大きな祝福を頂くことができたのは、ヒゼキヤ王が素晴らしい祈りをしたからでしょうか。そうではありません。神様があわれみ深い御方であるからです。聖書には、「主は、あわれみ深く、情け深い。怒るのにおそく、恵み豊かである。(詩篇103:8)」と書かれています。ヒゼキヤ王は余命を宣告されながら、主にあわれみを求めて祈りました。そんな彼に、神様は15年の命の猶予という大きな恵みを与え、彼の祈りによって、神様は御心を変えてくださったのです。私たちは、神様に向かってあわれみを求めて祈り、あわれみ深い神様に助けを求めていきましょう。
また聖書には、「私たちが滅びうせなかったのは、主の恵みによる。主のあわれみは尽きないからだ。(哀歌3:22)」ともあります。これは、神様からの私たちに対する約束です。尽きることのない神様の恵みの中に今、私たちは間違いなく生かされていることを感謝しましょう。
私たちは神様のあわれみにすがって歩み、今年の教会テーマ「A Season of Blessings! A Day of Salvation! 主キリストによる恵みと救いを実体験しよう!」のもと、恵みを実体験していきましょう。私たちをあわれみ、恵みを与えてくださる方は神様しかおられません。今年も神様のあわれみを求めていく者でありましょう。