忘れてはならない福音の神髄

コリント人への手紙第一15章1節~6節

…私は今、あなたがたに福音を知らせましょう。…この福音のことばをしっかりと保っていれば、この福音によって救われるのです。私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書に従って三日目によみがえられたこと、また、ケパに現われ、それから十二弟子に現われたことです。その後、キリストは五百人以上の兄弟たちに同時に現われました。…


松山は秋祭りの真っ最中です。日本には伝統としての祭りがありますが、救い主イエスの愛と十字架の恵みを知った私たちは、まことの神を信じて生きることと、人間が石や木や紙で作った神を拝むこととは全く違うことがわかります。私たちの人生になくてはならないのは、イエスを信じる恵みです。イエスがおられなければ、命、魂の救いはありません。
先週もお話ししましたが、先日訪問したケニアのメトロが支援する日曜学校は、公立の小学校で授業として行われています。子どもたちは、それを大変楽しみにしていて、日曜学校がある日は出席率がいいそうです。楽しいゲームや紙芝居、讃美、聖書のメッセージ、真剣な祈りなど45分のプログラムの中で、スタッフは熱く御言葉を語っています。
そこで毎回、①神は私たちを愛してくださっている、②私たちは罪を犯した、③イエスが私たちの罪のために十字架で死んでくださった、④私たちはイエスを信じる信仰の決心をしようと、「4つの最も大切なこと」をラップのリズムに乗って告白するのです。6~8年間、小学校卒業まで毎回繰り返されるのです。これはすごい! 教会に来ているわけでもないのに、聖書が教える福音の一番柱の部分を、子どもたちは一生忘れず心に刻みつけるのです。
パウロは今日の聖書の個所で、あなたを幸せに導く、一番大切な神からの福音を伝えると語っています。今日、しっかり福音の中身を受け止めてまいりましょう。

1.私たちを救えるのはイエスだけ

3節に「キリストは」と、福音の主語をはっきり示しています。イエスご自身がなされたことが重要で、このお方による以外に救いはないのです。私の人生の救い主はイエス様であると、はっきりと信仰の告白をしましょう。

2.イエスは私たちのために死なれた

単にイエスの教えが素晴らしかったから、弟子たちはイエスのことを記録したのではなく、聖書は、イエスが私たちの罪の身代わりになって本当に十字架で死なれた事実を語っています。イエスの死によって、私たちの罪も事実として取り除かれたのです。

3.3日目によみがえられた

イエスは死んで終わったのではなく、3日目にお約束通り、死の力を打ち破って復活されたことを感謝しましょう。キリストの救いと恵みは、人間では決して打ち勝つことのできない死の力さえも、乗り越えさせるものなのです。

4.出会ってくださるキリスト

よみがえりのキリストは、信じる人々と出会ってくださり、ご自分をあきらかにされました。救い主イエス・キリストは今も生きて働いておられ、私たち一人一人と直接出会い、恵みを与えてくださいます。
私たちは、福音の中心点を知らないまま生きていくことがないように。私たちにとっての救い主は、イエスです。私たちと共に歩んでくださるイエスが、私たちの力ではどうしようもない弱さや罪深さを取り除いてくださいます。死の力をも打ち破るイエスが、私を選んで神の子としてくださいました。心から感謝して聖餐の恵みにあずかりましょう。