召された人々の語ることば

テモテへの手紙第二3章10節~17節

しかし、あなたは、…アンテオケ、イコニオム、ルステラで私にふりかかった迫害や苦難にも、よくついて来てくれました。…あなたは、学んで確信したところにとどまっていなさい。あなたは自分が、どの人たちからそれを学んだかを知っており、また、幼いころから聖書に親しんで来たことを知っているからです。…聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。それは、神の人が、すべての良い働きのためにふさわしい十分に整えられた者となるためです。


聖書はあなたに知恵を与えて、キリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができるのです。(Ⅱテモテ3:15)天に召された主にある兄弟姉妹、一人一人から、愛してやまないイエス・キリストに対する信仰をしっかりと受け止め、思い起こして学ぶ者でありたいと思います。私たちに与えられている命には使命があります。私たちに与えられたその使命が何なのかを問いかけながら日々歩んでいけることは幸いなことです。与えられた命の恵みを感謝していまいりましょう。パウロは死を目前にし、死にゆく者の言葉としてこの手紙を書いたのでした。私たちも天に召された兄弟姉妹方の残してくださった信仰の姿を受け取り、信仰者として恵みにとどまり続けるための4つのポイントを確認してまいりましょう。

1.本物の絆を感謝して受け取る

パウロはいつ死刑になるかわからない状況で、自らの伝道者としての生涯に、危険を顧みず同行してくれた弟子のテモテに、どうしても伝えておかなければならなかった感謝を伝えています。本物のつながりのある者でしか伝えることのできない感謝や思い出があるのです。迫害や苦難も一緒に耐えてくれたテモテに対する心からの感謝です。信仰の先輩たちが私たちに何を伝えようとしていたのか、その肉声が届いていますか。信仰の先輩方との愛による深い絆と関わりがあったからこそ、伝えられている人生の感動を、愛を、感謝を忘れてはなりません。

2.人生の価値観を分かち合う

私たちは大切な人たちとの関わりの中で、人生の生き様や価値観というものを分かち合ってきました。信仰の先輩から人生の多くを学んだはずではありませんか。パウロは、道は少々厳しくとも、神の正義、正しさ、愛のある人生を選択するように語っています。私たちは、クリスチャンである兄弟姉妹たちから神を信じて神の前に正しく生きることを教わったのではありませんか。天に召された兄弟姉妹方の信仰の姿勢を忘れることのないようにしましょう。

3.伝えられたことを思い起こす

パウロは、聖書の教えが、あなたが人生を生きていくための神からの教えであると語っています。私たちは信仰の先輩方から具体的に伝えてられてきた教え、毎週教会に行くこと、毎日の生活の中で祈ること、聖書を読むこと、献げることなど、単なる価値観ではなく、教え、戒めとして語られていたことを受けとめ直して生きる者でありたいと思います。

4.神の恵みの中にとどまり続ける

人生を豊かに生きていくための教え、戒め、さらに人とし成長していくための霊的訓練として聖書は有益なもので、その教えの中にとどまっているようにとパウロは語っています。神を信じて生きることが現在進行形で、神の恵みの中にとどまり続けましょう。信仰の先輩が教えていた信仰、救いとは、いつも神の恵みにとどまり続け、成長し、変えられ、整えられていくことだったはずです。永遠の命につながる継続した信仰生活を自分のものとしようではありませんか。信仰の先輩たちがあなたに伝えようとしたことをしっかり受け止め、その信仰に倣って、受け継ぎ、伝えていきたいと思います。