力ある祈りの回復

イエスは…言われた。「神を信じなさい。まことに、あなたがたに告げます。だれでも、この山に向かって、『動いて、海にはいれ。』と言って、心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります。だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。また立って祈っているとき、だれかに対して恨み事があったら、赦してやりなさい。そうすれば、天におられるあなたがたの父も、あなたがたの罪を赦してくださいます。」           マルコの福音書11章22節~25節

昨日は節分、今日は立春です。神社などでは節分の行事が行われて大賑わいです。不幸を遠ざけて幸せを招き入れたいという人々の気持ちはわかります。しかし「豆」ぐらいで退散する「鬼」であればいいのですが、この世には信仰によって立ち向かわなければならない悪の力が立ちはだかります。悪の力に勝利されたお方、十字架の贖い主イエス・キリストの命、聖霊の力がどんな悪の力よりも強いことを知り、信仰を持って神の力を働かせてまいりましょう。
今年のテーマ「Brush Up! 与えられた信仰を整え直し、働かせよう!」を信仰の7原則の視点から「礼拝」、「聖書の御言葉」とメッセージをしてきましたが、今日は「祈りの生活」について、力強い祈りとその恵みについて分かち合いたいと思います。

1.神を信じて祈る

弟子たちは、イエスがお言葉一つで人々を悪霊から解放し、病をいやし、荒れた海を鎮め、イチジクの木まで枯らしたのを見て、イエスの凄まじい力に戸惑い驚きました。それに対してイエスは、ご自分の御業を誇るのではなく、「神を信じなさい」(22節)、あなたの信仰に伴う神の力だと言われました。さらに23節では、信じる者の祈りは、山をも動かすと言われました。これは、単に人間的な励ましではなく、救い主イエスが、私たちにも力ある祈りが与えられていることを教えられたのです。祈ってはいても、弱弱しい祈りに陥り、たくさん祈れば、やっと一つか二つ答えられるという不確かな感覚になっていませんか。聖書の原則に戻って、神を信じて力ある祈りを取り戻しましょう。あなたが祈れば、人の目には不可能と思えることさえ起こるのです。

2.疑わず祈りの答えを先取りして祈る

21世紀の生活は、確実にしかもすぐに手に入る事柄が便利で良いとして、そこに目に見えて存在しないものは受け入れられないし、すぐに実現しないと疑います。夢や希望を描く心の力が弱くなっています。だから祈りが答えられないと、不安になり不信仰に陥ります。疑いに勝利する秘訣は、「祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります」(24節)とある通り、祈った瞬間から祈りは実現していて、神の御業が行われ始めているのです。同時に、祈りの実現を信じ先取りし、感謝をささげることを忘れてはなりません。

3.祈る心の状態を整える

祈りがかなえられる心の状態が25節に語られています。それは、高ぶったり、自己中心でわがままな心ではなく、祈り合い、助け合い、励まし合い、素直でへりくだり、柔らかい心で愛し赦すことができる心の状態です。「義人の祈りは働くと、大きな力があります」(ヤコブ5:16)とある通りです。
短い2月ですが、恵みと価値あるものにするためにも、ほかの誰よりもあなた自身が祈る者となりましょう。朝晩の祈り、食事の前の祈り、事あるごとにあなたの手のわざを祝福してくださるように、最善のことがなされるように祈ってください。このような力強い祈りが私たちに与えられたのは、イエス・キリストが十字架で血を流し命まで与えてくださったからです。イエスの祈りが今は私たちの祈りです。さあ、信仰のスイッチを入れて祝福と恵みの日々を歩みましょう。