主キリストのいやしがもたらす回復

…そして、イエスのところに来て、悪霊につかれていた人、すなわちレギオンを宿していた人が、着物を着て、正気に返ってすわっているのを見て、恐ろしくなった。…悪霊につかれていた人が、お供をしたいとイエスに願った。しかし、…こう言われた。「あなたの家、あなたの家族のところに帰り、主があなたに、どんなに大きなことをしてくださったか、どんなにあわれんでくださったかを、知らせなさい。」そこで、彼は立ち去り、イエスが自分にどんなに大きなことをしてくださったかを、デカポリスの地方で言い広め始めた。             マルコの福音書5章1節~20節

「全て疲れている人、重荷を負っている人」をイエスは招いて下さっているのです! 今日の癒しの礼拝でもイエスのもとに帰りイエスの恵みを頂きましょう。疲れや病から癒され強められましょう。
今日の聖書箇所は一人の男の有名な癒しの物語です。彼には沢山の悪霊がとりつき、誰も彼を押さえるだけの力がありませんでした。イエスは彼に沢山の悪霊がついていることを瞬時に見抜き、聖霊の力によって全ての悪霊を追い出されました。癒され正気に返っただけでも素晴らしい祝福ですが、イエスはこの男に「使命」まで与えて下さったのです! この箇所からイエスの癒しの本質を3つのポイントから見極め、しっかり祈り素晴らしい祝福を体験しようではありませんか!

1.人格、人間性の回復

イエスの癒しは、単に病気の症状が無くなるということでは終わりません。一番大切なことは、イエスの力は単なる肉体的な現象だけでなく、魂、心にまで染み込んで私たちの人格、人間性まで回復し、本来あるべき姿を回復させる癒しだということです。
凶暴な男性はイエスに出会うことにより癒され平安になりました。その変わりようは人々が驚愕するほどでした(15節)。イエスに祈る時、その癒しの力を薬や治療の中継ぎや手助けに終わらせてはいけません。神は医療を超える向こう側、本当の自分らしさが甦るところまで癒されることを感謝しましょう。命の与え主である神が、単に体調だけでなく、本来のあなたらしさを回復して下さるところまで癒して下さることに感謝し期待して祈りましょう。

2.人間関係の回復

イエスの癒しは人間関係も回復して下さるのです。19節で、「あなたの家族のところに帰り、主があなたに、どんなに大きなことをしてくださったか、どんなにあわれんでくださったかを、知らせなさい」と言われ、イエスは先取りの恵みを彼にもたらされました! イエスは分断された家族、友人との関係の回復を宣言して下さったのです。神の癒しを頂くと私たちは、人間関係も回復され、もはや孤独とは無縁の愛する者との接点のある交わりのある生き方へと導かれます。主の癒しを受けると必ず人間関係も癒されることを感謝しましょう。

3.霊的回復

3つ目は、神の御前に立つ霊的な回復です(20節)。神との交わりが私たちの命の中で大きな領域として存在しています。神との交わりがなければ、自分の命、生死、未来、自分の存在について、いつまでたっても不安を拭い去ることができません。これらは霊的領域から溢れてくる答えです。
救い主と出会ったことで彼は真人間に戻り、人々との関係も癒され、何より命を与えて下さった神との霊的関係によって神の恵みを人々に証しするまでの人に変えられたのです。このようにイエスが与えて下さる癒しには深い恵みが伴うのです!
イエスに触れていただくことで、神に選ばれたあるべき姿に近づき、主が共にいて下さり、人生が終わる時には永遠のいのちが約束されている。その時まで、神のすばらしさを表現するために生かされている。この素晴らしい主の癒しを頂きましょう。