神様と深い関係を持つ

…ザアカイという人がいたが、彼は取税人のかしらで、金持ちであった。…イエスを見るために、前方に走り出て、いちじく桑の木に登った。…イエスは、ちょうどそこに来られて、上を見上げて彼に言われた。「ザアカイ。急いで降りて来なさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるから。」…ザアカイは立って、主に言った。「…私の財産の半分を貧しい人たちに施します。また、だれからでも、私がだまし取った物は、四倍にして返します。」イエスは、彼に言われた。「きょう、救いがこの家に来ました。…                ルカの福音書19章1節~10節

私たちの愛する松山福音センターのスタッフであった井原真弓姉が、5月1日に召天されました。実は、バザーの前から危篤状態でした。バザーも勝利のうちに終わり、万代牧師が九州聖会や日本宣教フェスタの御用で留守になる前に、前夜式も告別式も松山にいるタイミングで執り行うことができました。今は悲しい思いでいっぱいですが、姉妹の魂は天国にあり、私たちのために祈って下さっていることを感謝したいと思います。
さて今日は、ザアカイの話を通して神と深い関係を持つことの恵みをしっかりいただきましょう。

1.神に近づきなさい

ザアカイは、取税人の頭で金持ちでしたが、人々からは罪人の頭と言われ、本当の平安はありませんでした。イエスに救われた人の話を聞き自分もイエスに会いたいと思い、背の低い彼は、いちじく桑の木に登りました。イエスは、そんな彼の名を呼んで、「あなたの家に泊まることにしている」と、ザアカイの思いもよらなかったことを言われました。「神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます」(ヤコブ4:8)との信仰を持って一歩神に近づけば、神は何歩も近づいて下さいます。
4月にイースター、6月にはペンテコステがやってきます。「父はもう一人の助け主をあなたがたにお与えになります」(ヨハネ14:16)。旧約では、預言者を通して語られる神でした。イエスが来られた時は、インマヌエルの神としてぐっと私たちに近づいて下さいました。しかし今は、信じる者一人ひとりの心の中に聖霊として住んで下さるのです。

2.神との深い交わりを持つ

ザアカイはどう悔い改めをしたらいいか、どう生きたらいいかわかりませんでしたが、イエスに会えばわかると思いました。そして、家に来ていただいて一緒に食事をしながら、はっきり教えられたのでした。「私の財産の半分を貧しい人たちに施します。また、だれからでも、私がだまし取った物は、4倍にして返します」と具体的に告白し、救いをはっきり経験しました。イエスがそうしなさい、と言われたのではなく、イエスとの交わりの中で教えられたのです。私たちが神との交わりを持ちさえすれば、神は私たちが知りたいこと、なさねばならないことを必ず具体的に教えて下さいます。神との交わりは、礼拝や祈りはもちろんですが、聖書を読むことが一番の方法です。
私の証しですが、人は何のために生きるのかいつも考えていた時に、偶然教会のパンフレットを手にし、教会に通うようになりました。神によって目的を持って生かされていることを教えられ、受洗しましたが、しばらくして教会を離れてしまい、どんな仕事をしてもうまくいかず満たされないままに、とにかく聖書を読み続けました。そんな中で、マタイ5:23,24の御言葉によって、離れていた教会に行って赦しを請い、戻ることができました。祈ってもわからないことも、聖書を読み続けていると神が導いて下さいます。ザアカイのようになりふり構わず、神に近づき、聴く姿勢があれば、神は必ず御霊によってあなたを導き、選ぶべき生き方を教えて下さいます。聖書通読表を用いて聖書をしっかり読み、神から与えられた御言葉に素直に従って、ザアカイのように実行していく者でありたいと思います。