御言葉の種を心の畑に蒔こう

種蒔く人は、みことばを蒔くのです。みことばが道ばたに蒔かれるとは、…すぐサタンが来て、彼らに蒔かれたみことばを持ち去ってしまうのです。同じように、岩地に蒔かれるとは、…根を張らないで、ただしばらく続くだけです。それで、みことばのために困難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまいます。…いばらの中に種を蒔かれるとは、…いろいろな欲望がはいり込んで、みことばをふさぐので、実を結びません。良い地に蒔かれるとは、みことばを聞いて受け入れ、三十倍、六十倍、百倍の実を結ぶ人たちです。」               マルコの福音書4章14節~20節

今日読んだ聖書の直前には、有名な「種蒔きのたとえ」が語られています。今日の箇所は、そのたとえに対するイエスの解説です。種が4つの違った場所に落ち、全く違った運命をたどることになります。
さあ、今日の聖餐式で、このたとえを通して、信仰を強められ、恵みの秘訣を受け取りましょう。

1.種を蒔く

聖霊の働きを充分に体験することができていなかった心の鈍い弟子たちが、たとえの意味を問い直したとき、イエスは言葉を足して理解を助けて下さいました。「種蒔く人は、みことばを蒔くのです」(14節)。私たちの人生という畑には、種として蒔かれる神の御言葉が用意されているのです。種があり、畑があってこそ、本当の価値があります。種を持っているだけで畑に蒔かなければ、何も起こりません。また、畑も放置されたままでは、雑草が生い茂るだけです。
人生を神の恵みに満ち溢れたものにしていただくためには、神の御言葉があなたの心の畑に蒔かれなければなりません。心の中に、神の御言葉が蒔かれているでしょうか。何も蒔かれないまま、放置されないようにしましょう。ぜひ、「聖書通読の手引き」を活用して聖書を通読して下さい。

2.種の中には必ず命がある

30倍、60倍、100倍の実を結んだ良い地に落ちた種と同じように、違う場所に落ちたほかの3つの種も芽は出ました。種は、単なる砂粒ではありません。内側から命が芽生えて、成長します。たとえ、からし種のような小さな種でも、必ず元のサイズ以上に成長し緑の葉を茂らせ、空の鳥が巣を作れるほどになるのです(マルコ4:32)。種の中には、神の命がこめられています。30倍、60倍、100倍の実りを体験させていただきましょう。

3.種の成長を妨げる存在がある

種を蒔きますが、鳥が来て食べたり、日に焼けて枯れてしまったり、いばらが伸びて成長を妨げます。私たちの祝福を妨げるサタンの存在があり、また私たち自身の中にある移り気、欲望、わがままや世の中の流れが、命の種の成長、クリスチャンとしての歩みを妨げるのです。実りの秋である10月になっても収穫が充分ないとすれば、どこかで妨害しているものがあることを知って、どこで何が妨害しているのかをはっきり突き止めなければなりません。

4.実りを期待し、同時に次の種を蒔く

この1年の歩みの中で、礼拝し、祈り、奉仕し、献げ、伝道してきました。神を信じ、蒔いた種があったはずです。それを思い起こし、神の恵みと実りを期待しましょう。命ある種は、必ず成長して実を実らせます。もし、種蒔きが充分でなかったとすれば、次の収穫のために今、豊かに蒔く者になりましょう。
「恵みと平安 Grace & Peace」をテーマにこの1年歩んできましたが、いよいよ収穫の時です。イエスご自身が一粒の麦となって、私たちの身代わりとなり十字架で命を捨てて下さいました。その種は多くの実を結び、私たちの命に救いと祝福を与えて下さいました。ですから、私たちも必ず実を実らすことができます。心から感謝して、私たちも多くの実を結ぶ者とならせていただくよう祈りましょう。