天に召された魂から学ぼう

神のみことばをあなたがたに話した指導者たちのことを、思い出しなさい。彼らの生活の結末をよく見て、その信仰にならいなさい。イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。
                  へブル人への手紙13章7節~8節

今日は合同記念会礼拝です。すでに天に召された信仰の先輩を深く感謝をもって偲び、祈りたいと思います。地上での生活を終えられたお一人お一人は、今のことだけを考えて生きるのではなく、永遠の命のために、今を用いた大切な生き方をされました。そして、聖書の御約束の通り、天国へと導かれ、永遠の命の世界で憩っておられますから感謝です。今日の箇所は、2千年前に初代教会が誕生してから、何十年も経った時に書かれた手紙です。次々と教会が誕生し、歴史が積み重ねられ、指導者が迫害や高齢化によって亡くなっていく中で、神の御言葉をあなたがたに話した指導者たちのことを思い出し、習いなさいと語ります。その方法は…。

1.人となりをはっきりと思い起こす

神の御言葉、信仰の手ほどきを与えて下さった人がいなければ、私たちは神を信じることができなかったかもしれませんし、人生の色合いも、全く変わっていたでしょう。パウロは「私は神の恵みで今の私になりました。(Ⅰコリント15:10)」と語り、自分の力ではないことを認め感謝しています。私たちも、愛を注ぎ御言葉を語ってくれた教会の指導者、いつも祈ってくれた両親、信仰の友、お一人お一人を思い起こし、あなたが神を信じ、備えてくれた恵みで、今の私になりました、と感謝しようではありませんか。

2.人生を総括して見る

お一人お一人が、どのような人生を歩まれたか、生き様、人となりを総括して見なさいと聖書は語ります。私たちは生身の人間ですから、喧嘩をしたりしたこともあったかもしれません。しかし、「木を見て森を見ず」というように、部分ではなく全体を見て、その生き様は、神によって導かれ私たちにとっても祝福でありましたと、心から感謝したいと思います。

3.その信仰に習う

お一人お一人から今も学ぶことが大切です。私たちは、進歩と引き替えに、本当に大切なものを積み重ねることを忘れています。聖書は「いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。(Ⅰコリント13:13)」と語ります。どんなに社会が進歩しても、人間の命にとって大切なものは変わりません。自分の損になっても愛することです。私たちが学ぶべきことは、親の遺産など、目に見える物やお金ではなく、私たちへの愛や、人を赦し、遜(へりくだ)り、神の前に悔い改め、希望を失わないで祈り続ける生き様です。いつまでも残り続けるものを受け継いでいこうではありませんか。

4.キリストはいつまでも同じです

私たちが、この地上での人生を終えた時、神のもとへ帰って行ける保証はどこにあるでしょう。それは、御子イエスが全人類に代わって、罪の罰を受けて下さり、その身代わりの死と、3日目の復活により、イエスを救い主として信じる者に、罪の赦しを与えて下さったことにあります。イエスが、天国と地上を結ぶ唯一の救いです。そして、「イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。(へブル13:8)」、この変わらないキリストの愛と命の保証によって先に召された方も私たちも天に行くのです。罪あるまま地獄に沈まないよう、天に召された人々の信仰を感謝し、学び習い、受け継いでいきましょう。