感謝をもっての締めくくり!
主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。さあ。イスラエルよ、言え。「主の恵みはとこしえまで。」と。…さあ。主を恐れる者たちよ、言え。「主の恵みはとこしえまで。」と。苦しみのうちから、私は主を呼び求めた。主は、私に答えて、私を広い所に置かれた。主は私の味方。私は恐れない。人は、私に何ができよう。主は、私を助けてくださる私の味方。私は、私を憎む者をものともしない。主に身を避けることは、人に信頼するよりもよい。主に身を避けることは、君主たちに信頼するよりもよい。… 詩篇118篇1節~29節
一年の最後の礼拝を迎えました。今回この詩篇を開いた理由は、「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。(118:1)」から始まり、同じ言葉で締めくくられているからです。私たち人間には、様々な思いや考え、喜怒哀楽があります。それが人間らしいのではありますが、その中でも何を軸にするのか忘れてはいけません。この年の初めに「Thankful(感謝)」をテーマとして掲げました。そしてこの詩篇が感謝の言葉で始まって、感謝の言葉で締めくくっているように、私たちも感謝をもってこの一年を締めくくりたいと思い、この箇所を選ばせていただきました。
この一年を振り返ったとき、楽しいことだけではなく、苦しいこと、悲しいこともあったでしょう。しかし、私たちがこうして命を与えられて、自分しか歩めない人生を歩めていることは大きな恵みです。一つ一つの場面に神がいて下さったのだと感謝しましょう。
1.自分の人生を否定しない!
人生には、喜びや感謝の毎日だけではなく、苦しみや試練の中に置かれていると感じる時もあります。しかし辛いことばかりだからと、自分の人生を否定してはいけません。私たちの人生はフィクションではありません。だからこそリアルな痛みがあるのです。苦しみが私たちを取り巻くこともあることを認めましょう。
2.敵を恐れない!
時には痛みや苦しみだけでなく、敵が現れることもあるでしょう。ただ単にお互いに高め合えるライバルのような存在ではなく、あなたに敵対し、滅ぼそうとする人がいるかもしれません。しかし、敵から逃げたり目を逸らしてはいけません。詩篇の作者は敵の存在を認めつつも主に信頼しました。
3.耐えられない試練は与えられない!
神はあなたが耐えられないような試練には遭わせません。むしろ試練とともに脱出の道をも備えて下さっています。聖書は、どんなピンチの中でも私たちは、死ぬことなく、かえって生き、主のみわざを語り告ぐことができると約束しています(17節)。
4.主からの助けを喜ぼう!
「あなたが私に答えられ、私の救いとなられたからです (21節)」。私たちの祈りや叫びを聞いて下さる神は確かにおられるのです。
5.喜びの溢れる人生へと導かれよう!
人が考えられなかった方法で神は助けて下さいます。そして、私たちに与えられている一日一日は主が設けられた日です。単に時計やカレンダーで計るだけの物理的な時間ではなく、神が共におられる特別な時なのです。私たちが過ごす一日の中に神は喜びと恵みを注いで下さっています。
6.神を礼拝できる人生を感謝しよう!
10円玉一枚でも、目に貼り付けてしまえば、視野は完全に閉ざされてしまいます。問題をあまりにも近視眼的に見過ぎると、それでいっぱいになり、人生の全体像が見えなくなってしまいます。苦しみや悲しみ、また敵が現れることがあっても、どんなピンチの中でも神はあなたを助けて下さると信じましょう。