神の声に耳を傾けて生きる幸い
あなたを贖う主、イスラエルの聖なる方はこう仰せられる。「わたしは、あなたの神、主である。わたしは、あなたに益になることを教え、あなたの歩むべき道にあなたを導く。あなたがわたしの命令に耳を傾けさえすれば、あなたのしあわせは川のように、あなたの正義は海の波のようになるであろうに。あなたの子孫は砂のように、あなたの身から出る者は、真砂のようになるであろうに。その名はわたしの前から断たれることも、滅ぼされることもないであろうに。」 イザヤ書48章17節~19節
私たちは、周りの人の言葉に耳を傾けているでしょうか。人に悩みを打ち明けられたときや、助けて欲しいと言われたとき、応えられているでしょうか。日々ニュースを見ていても、誰かが悩みを聞いていれば、SOSに気付いていれば助けられたのではないか、というような事件も見られます。私たちは意外と人の言葉を聞いているようで聞いていないことが多いのです。そして神にも同様にたくさんのことをお祈りしつつも、神の御言葉を聞いていなかったり、心を閉ざしたりしてしまいます。そのことを認め、もう一度神の教えに耳を傾けて生きることの大切さを確認しましょう。
1.御言葉通りに行動する!
聖書には多くの奇跡が記されていますが、その全ては神の御言葉に従った時に起きています。ペテロが漁に向かう準備をしているとき、イエスに「沖に出て網を下ろせ」と言われ、その通りにするとたくさんの魚を獲ることができましたし、長年、病に冒され、歩けなかった人は「床を取り上げて歩け」と言われ、その通りに行動すると歩けるようになりました。聖書は単純に神の御言葉通りに行動することで恵みが与えられると語っているのです。
2.行動する前にまず神に聞いてみよう!
サウルはイスラエルの王となりましたが、彼は神の言葉通りに事を行えず、王の座を奪われていきました。「アマレク人を聖絶せよ」と言われたサウルは、その地の最も良い牛や羊を聖絶することを惜しんでしまいます。そして、なぜそうしたのか神に問われたとき、「主に生贄(いけにえ)として捧げるためだ」と言い訳しますが、神は「聞き従うことは、いけにえにまさる」と言われ、サウルを王の座から退けられました。私たちは神のために何かしよう、何かしなければならないと考えてしまいがちですが、まず何をすればいいのか神に聞きましょう。神の御言葉に従うことが、私たちが最もしなければならないことなのです。
3.神にとっての正しい行いをしよう!
今私たちが生きているこの時代は、世界情勢を見ても混乱と混沌の中にあります。旧約聖書の時代、神が直接または預言者を通して語られました。その後に、イエスを地上に送って下さったキリストの時代がありました。そして今、私たちが生活しているのは、聖霊が私たちの心の中に住んで下さっている時代です。神は少しずつ私たちに近づいて来て下さったのです。この神から与えられている聖霊を私たちが心の中の王座にしっかり据えて、神の声に聞いて生きる以外に、私たちが正しく恵まれて幸せに生きる道はないのです。自分にとっての正しいことや世の中にとっての正しいことではなく、神が正しいとすることに目を止めなければなりません。でも神は、あなたの意志をいつも優先させて下さっています。神を王として従って生きていくのか、自分の思いを優先するのかをいつも問われているのです。
私たちは人の声に耳を傾けず、自分が正しいと思ってしまう愚かな人間です。でもそんな愚かな私たちを神はいつも正しい道へ導こうとして下さっています。人の声より、自分の正しいと思う道より、神の声を聞き、自分の意志で神の声に従って行動できる者となれるよう、心を変えていきましょう。