自ら進んで主にささげよう
次に、ダビデ王は全集団に言った。「…この城は、人のためでなく、神である主のためだからである。私は全力を尽くして、私の神の宮のために用意をした。…きょう、だれか、みずから進んでその手にあふれるほど、主にささげる者はないだろうか。」
こうして、民は自分たちのみずから進んでささげた物について喜んだ。彼らは全き心を持ち、みずから進んで主にささげたからである。ダビデ王もまた、大いに喜んだ。…
第一歴代誌29章1節~5節、9節、10節~15節
今回の箇所は、古代イスラエルの王様であるダビデが天に召される直前に語られたことばです。ダビデは後継者として息子の中からソロモンを任命し、自分の代では成し遂げられなかった神の神殿の建設をソロモンと民全体に託します。ダビデの語ったことばの中には、5、9、14、17節に「みずから進んで」と繰り返し出てきます。祈る時も、奉仕や献金であっても自ら進んで主の前にささげる気持ちを忘れないようにダビデは心から願っており、全会衆に伝えたのです。私たちも命の底にイエスの救いを頂いており、問題があっても神からの大きな助けがあり、与えられた目的や使命に向かうことができます。しかし、そこにはやはりダビデが語るように、自ら主を求めることが必要になってくるのです。私たちも、信仰の告白として主に自らささげる者になりたいと思います。このことが私たちを成長させます。そのために3つのことを学びましょう。
1.自分から自分で
今の時代、自分のことは棚に上げて人のことばかり責め立てる人々が多くなってきています。しかし、それでは決して幸せになれません。人のせいにばかりしないで、人生はあなたが歩む道ですから、自ら神に祈り、力強く前進していきましょう。
本日は、今年2回目の洗礼式を持つことができますが、信仰は、自分自身がイエスを信じなければ意味がありません。信仰の始まりがそうであると同時に、信仰の歩み、奉仕も自発的に自ら進んで行なう者となりましょう。
2.自らの思いで率先して
世の中には、強いられてすることが数多くあります。しかし、信仰は自ら率先して行なう時に恵みを頂けるのです。仕事や奉仕をするにしても、人から言われたから嫌々する、強いられてすることの中には、ストレスもかかり、恵みを感じられなくなります。イエスは私たちを救ってくださる時、自ら進んで仕える者の姿をとってくださいました。そこには苦しみや葛藤がありましたが、神の御心を求めたのです。あなたが奉仕をする時に、強制されてするのでは、霊的な価値を失ってしまいます。そうではなく、主イエスと同じように、自ら率先して行動しましょう。
3.神のためにささげる
奉仕し、行動するにあたって1番大切なことは神のためにささげるということです。世の中では、人のために何かをすることは偽善だと笑いものにするような間違った風潮があります。それは、自分のことしか考えられず、受けることばかりを求めているからです。その心は、本当に虚しいものです。「受けるより与える方が幸いである」と御言葉が記し、イエスが示して下さった生きざまがあります。どんなに小さなところからでも、愛し、仕える心を大切にして行動していきたいと思います。その最高のものは、主に仕えることです。
悩みや心配事がたくさんあるでしょう。しかし、「罪が増し加わるところには、恵みも満ちあふれる」「弱いときにこそ強い」と神の変わらない約束があります。自ら主にささげ、自ら進んで神のために仕える者になりましょう。