神が望んでおられる感謝!
すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。
テサロニケ人への手紙第一5章18節
ここでは「すべてのことに感謝しなさい」とシンプルに記されていますが、神が私たちに望んでおられる感謝とは一体どういうものでしょうか。簡単なようですが、常に感謝をすることは難しくもあります。私たちは、都合が悪いとすぐに心揺さぶられ、時には感謝できない問題も生じます。そんな中、ピリピ人への手紙では「何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます」(4:6-7)と主は語られます。まず、感謝をする。それが、私たちに求められていることなのです
1.神に対する感謝
日本人に多い仏教の信仰心の傾向には、心でそっと神を崇める、心を静め道徳や倫理を大切にしながら歩むという姿勢がほとんどでしょう。しかし、クリスチャンは違います。聖書には「感謝します・感謝しなさい」と多くの箇所で出てきますが、その方向性が示されています。つまり、誰に感謝をささげるのかを明確にしています。エペソ人への手紙にも、「いつでも、すべてのことについて、私たちの主イエス・キリストの名によって父なる神に感謝しなさい」(5:20)と語られています。自分の心が平安に終わるだけではなく、神に方向性を向けて大胆に感謝をささげたいのです。私たちの模範である主イエスがこの世に来られた時も、「父なる神よ」と、神に感謝の祈りをされる姿を見せて下さいました。
2.喜びが伴う感謝
感謝する心には、同時に喜び・賛美があります。聖書でも喜びと感謝は一体となって記されています。例えば、詩篇では、「私の心はこおどりして喜び、私は歌をもって、主に感謝しよう」(28:7)、コロサイ人への手紙にも「賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて」(3:16)とあるように、この時代から人々は、感謝するときに、その心は喜んでいたのです。私たちの教会ではよく「感謝します」とお互いに挨拶をしますが、これらは聖霊の働きを信じている教会が使っている挨拶です。だから感謝には、霊の歌があり、喜びがあふれるのです。
3.行動が伴う感謝
旧約聖書の時代では、神に感謝をもっていけにえをささげていました。そのいけにえは、彼らの魂から出る感謝の思いの最大の表現方法だったのです。ですから私たちも、口先だけの感謝ではなく、さらに具体的な行動をもって感謝を表し、自らをささげる献身の姿勢での感謝を忘れないでいましょう。イエスは、私たちを愛すると言葉で言われただけでなく、十字架でいのちを犠牲にするという行動を通して教えて下さいました。
神が私たちに求める感謝には、恵みや祝福を引き寄せる力があります。神に向かってという明確な方向性を持ち、常に喜びと賛美の伴う心で、自らを主にささげるという行動の伴う方法で感謝を表現し、恵みを引き寄せるクリスチャンとなりましょう。