春と共に新鮮な信仰を呼び起こそう
…よく見ると、火で燃えていたのに柴は焼け尽きなかった。モーセは言った。「なぜ柴が燃えていかないのか、あちらへ行ってこの大いなる光景を見ることにしよう。」…主は仰せられた。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の悩みを確かに見、…彼らの痛みを知っている。…わたしの民イスラエル人をエジプトから連れ出せ。」…神は仰せられた。「わたしはあなたとともにいる。これがあなたのためのしるしである。わたしがあなたを遣わすのだ。あなたが民をエジプトから導き出すとき、あなたがたは、この山で、神に仕えなければならない。」 出エジプト3章1節~12節
春を迎え、新しい年度が始まろうとしています。季節とは反対に、どこか心が行き詰まっている兄弟姉妹はいませんか。時が良くても悪くても全ての場面で、神はあなたを守って下さいます。神の土台に自分の命を置いて、お委ねし、主に導いて頂きたいと思います。
今回は、春風と共に新鮮な信仰を呼び起こす3つの鍵を学びます。出エジプト記は、歴史的にも最も有名な箇所であります。エジプトからイスラエルの民の大脱出が始まる時、神はモーセに語りかけ偉大なご計画を進められます。
1.常に私たちと向き合おうしている神
神はモーセに「モーセ、モーセ」と個人的に呼びかけられました。モーセは誰に声をかけられているのか分からない状態でしたが、神は語り続け、彼は主だと気づき恐れます。神は自ら存在を現し、あなたにも個人的に声をかけられています。決して神は遠い存在ではないのです。祈りが習慣になって無意識に祈っていませんか。礼拝中の祈りを人任せにしていませんか。家族や友人が自分のために祈ってくれているからと、直接神に向き合わないままではありませんか。神の臨在を自分のものとして下さい。神があなたとの間に、1対1の関係を結ぼうとされています。他の誰でもない、“わたしとあなた”の関係だとおっしゃっていますから、もう一度新鮮な心で神と向き合おうではありませんか。
2.私たちの人生の真実を知っている神
神はまた語りかけられるだけではなく、私たちの思いを知って下さいます。「わたしの民の悩みを見、彼らの叫びを聞いた。わたしは彼らの痛みを知っている(7節省略)」。家族にも信仰の友にも言えないことでさえも主は聞いて下さり、その真実を知って下さいます。うわべの人間関係とは違い、神はあなたとの間を掘り下げて深い関係を築き、悲しみを見抜いて支えとなって下さるのです。
3.生きる目的や使命を与える神
モーセの新たな人生は、神のお声かけから始まり、エジプトから脱出する民の指導者になるよう命じられます。私たちは神と向き合うとき、恵みを頂く一方通行だけでは終わりません。神は目的を持って働かれるお方ですから、あなたの心にも目標や使命を与えられます。その思いが与えられた時、いつ行動に移しますか。神は「今、行け(10節)」と言われます。自身を取り巻く状況が落ち着いたら、環境が整ったらではなく“今”なのです。私たちは将来を見据えているようですが、決してそうではないのです。神は全てをご存じで、チャレンジするあなたに、また神の御心に従うあなたに、単に「行け」と言うだけではなく、その歩みの中には必ず「わたしはあなたとともにいる(12節)」と約束されているのです。モーセは、まだはっきりと人生の目的や使命を感じることはできていませんでした。あなたもそうかもしれません。しかし、神は御計画をお持ちです。そして変わらずあなたと1対1の関係を持ち続け、あなたの心の真実を知り、助けて下さるのです。そんな神の存在を受け止め、この春からの新しい1年に新鮮な信仰の器を用意しようではありませんか。