主イエス・キリストの伝道の三本柱と癒し

イエスはガリラヤ全土を巡って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいを直された。イエスのうわさはシリヤ全体に広まった。それで、人々は、さまざまの病気と痛みに苦しむ病人、悪霊につかれた人、てんかん持ちや、中風の者などをみな、みもとに連れて来た。イエスは彼らをお直しになった。こうしてガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤおよびヨルダンの向こう岸から大ぜいの群衆がイエスにつき従った。             
                    マタイの福音書4章23節~25節 

 

本格的な春が近づいていますが、この礼拝の中でも喜びのある春の日差しを頂いているような心の状態を神から与えられようではありませんか。
先週金曜未明に松山では比較的大きな地震がありました。地震と言うとどうしても何とか避けたいと思うわけですが、聖書の中では、地が振るい動くことは単に被害的な表現だけではなく神の恵み、力が現される時にも使われる表現です(使徒4:31等)。私たちにも地が振るい動くような神の恵みが豊かにありますように、それを体験してまいりましょう。
インド伝道では、松山での事務処理や山積みの仕事から解放されて本当にシンプルに伝道に向き合うことができました。その中で神が力強く働かれました。色々複雑化してしまう日本での生活ですが、私たちはシンプルになってこそ見えてくる世界を大切にしたいと思います。今日の聖書箇所には、イエスのシンプルな御姿(イエスのキリストとしてのお働きの明確な中心点、柱)が描かれています。イエスの日々の活動には三つの柱がありました。

1.会堂で教えられた

イエスはユダヤ人の会堂で教えられました。神の言葉である聖書(旧約聖書)を自ら解き明かされました。イエスの第一のお働きは神の言葉を人々と分かち合うことでした。現代の私たちには、それに新約聖書を加えた神の御言葉である聖書全体が与えられています。世の中には、いろいろなノウハウや知識が溢れています。しかし、クリスチャンである私たちは神の御言葉を人生の土台とするのです。あなたに与えられた神の言葉は何でしょうか? 思いつかない方は、今日の聖書箇所を覚えて下さい。御言葉に土台を置いて歩んでいきましょう。

2.御国の福音を宣べ伝えられた

イエスの第一声は「天の御国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」。御国(神の国)とは、単なる領土を意味するのではなく、神の御言葉が及ぶ救いのある所、霊的な領域を意味します。イエスの言葉では、「あなたの心の扉のすぐ外まで来ている。あとは、悔い改めて福音を信じなさい」。究極の近さまで神の国は来ているとおっしゃいました。あなたも心に御国の福音の宣言を受け入れましょう。私たちは、天国のパスポートをいただいているのです。イエスの救いに与っていることを感謝しようではありませんか。

3.あらゆるわずらい、病いを癒された

医療も未熟で薬もない当時の人々にとって、病は死につながる最大の問題でした。イエスは福音を宣べ伝えただけでなく、具体的に病んでいる人を次々と癒しました。それがイエスの本当の姿でした。イエスも他の宗教家や哲学者と横並びにされることが多いのですが、聖書は、病を癒すことはイエスの御業の最も根本的なもののひとつだと語っています。医学が発達した今の私たちにとっても病が大きな悩みであることに変わりはありません。今の私たちもイエスの癒しが必要です。癒しを求める時に、このありのままのイエスの御姿を思い描きながら祈りましょう。
日本中のリバイバルは、あなたがまずイエスの御業を体験することから広がるのです。