主を見上げることで癒される

民数記21章4節~9節:…主はモーセに仰せられた。「あなたは燃える蛇を作り、それを旗ざおの上につけよ。すべてかまれた者は、それを仰ぎ見れば、生きる。」モーセは一つの青銅の蛇を作り、それを旗ざおの上につけた。もし蛇が人をかんでも、その者が青銅の蛇を仰ぎ見ると、生きた。
ヨハネの福音書3章13節~15節:…モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子もまた上げられなければなりません。それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。」…
     民数記21章4節~9節、ヨハネの福音書3章13節~15節

 

聖書は、単なる古典ではなく、私たちを幸せにする神の言葉が書かれています。この教会の中でも、聖書と同じ数限りない癒しを体験しています。最近も溶けた骨が再生して腰が治ったり、胎児の機能していなかった片方の腎臓が、祈ると正常になって生まれてきたり、神の癒しの奇跡が起こっています。不思議なことだから起こらないと決めつけないで、神からの救いや癒しを受け止めましょう。
この箇所は、イスラエル人がエジプトで400年の奴隷生活から不思議な奇跡を通して脱出させていただき、大喜びした後の話です。食べ物や生活の不自由さにすぐにつぶやき始めたのです。すると、神が蛇を送られ、多くの民がかまれて死に、民は慌てて悔い改めます。人生に良いことが起こらないと言う時、実は不幸を招いているのは私たちの心です。ここから癒されるための秘訣を学びましょう。

1.癒しを人間の要求だけに終わらせない

お金や仕事、人間関係や家庭のことも、いつも自分の身勝手で欲しいものだけをあれこれ願い、与えられないと文句やつぶやきばかりを言うという、悪循環が起こっていないでしょうか。良いものが与えられているにもかかわらず、もっともっとと不足感ばかりで心も体も病んでいませんか? イスラエル人も大脱出という良いことが起こったはずですが、それはすぐに忘れ、今の必要が与えられないと不平や不満だけがわき上がってきたのです。
自己中心の考えでなく、神との関係を意識することが必要です。民はモーセに「どうか祈ってください」と言いました。祈りが神とあなたの関係を回復するのです。素直な心で神を見上げて祈りましょう。聖書の癒しは、傷に絆創膏を貼るようなものではなく、命が修復されるのです。神に祈り求めましょう。

2.神様との関係を修復する祈り

モーセは神に祈りました。神との関係を修復したのです。祈りは、牧師や代表者だけが祈るものでも呪文でもありません。自分の心で祈ってみることです。神からの癒しは、念力や自分の力で行なうのではなく、神からの力の通り道を修復することから始まります。それは、祈りによって開かれます。
何十年の信仰歴があっても、今日初めての方でも素直に真剣に祈れば、この回路ができるのです。神はあなたが健やかになることを望んでおられます。祈りによって神との正しい関係を取り戻し、霊的な回路を修復しましょう。

3.心の目で神を見上げること

神はモーセに燃える蛇を作って、人々にそれを見上げさせよと言いました。それを見上げた時、不思議なことに神の力が働いて、民は癒されたのです。ヨハネに書かれているように、イエスが十字架に架かったのは、ただの処刑ではなく、旧約の物語で救いのしるしとして燃える蛇の像を見上げた以上に、木に架けられたキリストを見上げる者は癒されるのです。神は見えませんから、ご自身を私たちにわかる形で御子イエスを送り、私たちの罪すべてを背負わせ十字架に架けられました。神の示されたこの救い主を心の目で仰ぎ見る時、神との関係が回復され、癒され、永遠の命をいただけるのです。