キリストを証ししつつ歩むPracticaの一年

…「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。信じてバプテスマを受ける者は、救われます。…信じない者は罪に定められます。信じる人には次のようなしるしが伴います。…わたしの名によって悪霊を追い出し、…病人に手を置けば病人はいやされます。」主イエスは、彼らにこう話されて後、天に上げられて神の右の座に着かれた。…彼らは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主は彼らとともに働き、…しるしをもって、みことばを確かなものとされた                             マルコの福音書16章15節~20節

今日の箇所は、イエスが昇天の直前、地上で最後に語られた弟子たちへの遺言です。それは、世界宣教のご命令でした。「福音を信じ洗礼を受ける者は、神の恵みによって救われ、信じようとしない者は罪に定められ、信じる者には様々なしるしと奇跡が伴います。」とイエスは語られました。御言葉に従い、弟子たちは全世界へ出て行き福音を証しします。すると、証しの言葉に伴い、聖霊の豊かな働きとともに主イエスが力強く働いて下さり、どんな病も癒され、どんな悩みの中にある人々も解放され救われていく御言葉どおりの素晴らしい御業が現わされていったのです。

1.身近な人々に、キリストを伝える

ヨハネの福音書1章に、アンデレが実の兄弟シモン・ペテロに伝道する物語があります。アンデレは、「私たちは、救い主に出会った。」とペテロに告白し、躊躇せずイエスのところに誘います。この後、ペテロはイエスの弟子に加えられ、将来、偉大な使徒として用いられるようになります。愛する人に、素直に自分の言葉で、「イエスを信じ、私の人生は変わりました。」、「本当に救い主がおられることがわかりました。私の命は、救われ変えられました。」とイエスを伝える鍵となる一言を、感動をもって語れる者となりましょう。

2.キリストを証しするのに資格はいらない

ヨハネの福音書4章に、サマリヤのスカルという町の女性がイエスと出会う物語があります。最初、人目を避け井戸に水くみに来た女性にイエスが声をかけ、「わたしが与える水を飲む者は、決して渇くことがない。」と語り始められると、彼女はイエスの話に引き込まれていきます。そしてイエスは、「すでにあなたには五人の夫があったが、今一緒に暮らしている男もあなたの夫ではない。」と彼女の問題を見抜かれます。彼女は、「あなたは、いったい誰ですか。」と驚き、イエスに取り扱われ、救われていきます。この後、社会と絶縁状態にあった罪深い彼女の証しの言葉を通し、驚くべきことにサマリヤの町中の人が信じ救われるリバイバルが起こります。特別な資格や立派な人格が伝道に必要なのではありません。どんなに欠点が多い人でも、自分自身が取り扱われたありのままの体験を通し伝道することができるのです。

3.困難な時も、キリストを証しする

使徒の働き8章に、エルサレムの教会に大迫害が起こった物語があります。使徒たちは福音を宣べ続け教会は存続しますが、一般の信徒たちは諸地方に散らされます。そのとき彼らは、クリスチャンであることを悟られないようにひっそりと逃げおおせようとしたのではなく、福音を宣べ伝えながら巡り歩きます。そして、クリスチャンの数はどんどん増えていきました。当たり障りのない世間体ばかり求めていては、クリスチャンの本当の強さを失います。御言葉を宣べ伝えるのに、時が良かろうが悪かろうが関係ありません。初代教会のクリスチャンに倣い、肝の据わった証しの姿勢を持つことです。そして、しるしと不思議を体験させていただきましょう。