闇の中でもなお輝く光
初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。この方は、初めに神とともにおられた。すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。この方にいのちがあった。このいのちは人の光であった。光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった ヨハネの福音書1章1節~5節
今日の箇所には、クリスマスに神の御子イエスがこの世に降(くだ)って来られたことが書かれています。
1.命の源である神
私たちの命は、どのようにして誕生するのでしょうか。細胞や遺伝子のことはわかっていても、命そのものについては、なかなかわかりません。しかし聖書は、父・子・聖霊なる三位一体の神が天地宇宙のすべてを造って下さり、その御業の中に御子キリストも共におられ、私たちの命を生み出して下さったと、はっきり語っています。
「進化論ではなく、天地創造の神を本当に信じているのですか。」と訊かれることがあります。そんな時、「あなたが生きているのは、単なる偶然ですか。それとも理由がありますか。」と申し上げています。私は、神の大きなご計画があり、多くの先祖の命を受け継がせてもらって、偶然ではなく私の命が存在していると信じています。そう信じられることが、心からの喜びです。天地宇宙のすべてが神によって造られ、私たちの命の不思議も全部神の御心によるのです。確かに、大きすぎて私たちの限りある心の思いでは理解し尽くすことはできないでしょうが、私たちが生かされている背後に、命を生み出そうとした神の大きな意志があることを感謝したいのです。
2.人生の道しるべとなって下さる神
神は、大昔に天地宇宙を造られ、現代の私たちをほったらかしにしているお方ではありません。命を生み出して下さった神ご自身に命があります。その命は、心臓が動いているような単なる生物学的な命ではなく、魂に結び付く命であり、私たちが生きていく道筋となって下さいます。私たちの存在すべての救いが、命の造り主キリストの中にあります。私たちの命には、もろさがあります。心が落ち込んで、もう体が動かない、そんな人生の重苦しさを感じたり、自分の足りなさを感じたりすることもあるでしょう。しかし、このお方には命があり、この命が人の光であった、とあります。神は、遠く離れて、疲れ倒れた私たちを助けることができないお方ではなく、常に私たちに寄り添い、人生の光となって下さるお方であることを感謝したいのです。
3.闇の中でも輝く光である神
あなたを取り囲んでいる厳しい経済状況や難しい人間関係、病に苦しむ状況など、様々な闇はあるでしょう。神はその闇をご存知です。だから、闇の中になお輝く光を用意して下さいました。そして、その光は主イエス・キリストとして私たちの前に現われて下さいました。あなたが主イエスを信じ告白する時に、あなたの心のど真ん中にこの光が灯ります。自分のがんばりや世の中のノウハウだけで問題に立ち向かわないことです。単なる人の力では、闇の力に飲み込まれてしまいます。しかし、闇が決して打ち勝つことのできないイエスの命の光は、私たちを幸せに導き、救いの約束は、どれほど深い闇の中でも確かに輝いています。癒し、勝利、解放、恵みの物語が具体的に動き始めます。私たちは殻を破り、成長し、もっと祝福されます。その恵みの光を共にいただきましょう。