主キリストによる永遠の命の恵み

イエスは答えて言われた。「…あなたがたがわたしを捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを食べて満腹したからです。なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物のために働きなさい。それこそ、人の子があなたがたに与えるものです。…
…「わたしがいのちのパンです。わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません。…その人たちをひとりひとり終わりの日によみがえらせます。」
          ヨハネの福音書6章26節~27節、35節~40節

暑い夏ですが、神は暑さ以上に力強く、私たちに元気や喜び、尽きることのない祝福を与えてくださいます。今年も教会の夏の行事で大いに恵まれましょう。クリスチャンはイエスを信じることによって、生き方そのものがすべて変えられます。クリスチャンと出会った人は必ず恵まれます。ですから、お互い出会ったときは神のすばらしさを証しし喜び合えるように準備しておきましょう。
この6章の始めには、「5つのパンと2匹の魚」の奇跡の話があります。そのあと集まっている群衆に向かって、あなたたちは、わたしを救い主と信じて、永遠のいのちを求めて集まったのではなく、ただお腹を満たしたかっただけだとイエスは皮肉を込めておっしゃいました。ヨハネの福音書の中でイエスは、「永遠に続くもの」をテーマに繰り返し語られています。この一週間で、これだけはいつまでも輝き残ると思うものがどのくらいあったでしょうか。今日は、ヨハネの福音書を通してイエスが語られた「永遠のいのち」について3つのことを確認しましょう。

1.最大で最上の祝福

クリスチャンと世の中では、幸せの質が違います。この世にはいろいろな幸せがあります。お金がどっさり儲かる、海外旅行に出かける、美味しいものをご馳走してもらう。どれもその時は楽しく幸せを感じるものでしょうが、賞味期限があったり期間限定であったり、いつか終わりが来ます。しかし、クリスチャンである私たちに与えられている幸せは、それとは比べものになりません。肉体のいのちがこの世で終わり、すべての人が神の前に立ち、裁きを受けます。その時、イエスによって罪がきよめられ、神の愛といのちを受けた者だけが天国に入り永遠のいのちをいただくのです。この世の幸せとは全く質の違う、永遠に続く最大で最上の幸せが与えられていることを喜びましょう。

2.イエスが源

イエスがいのちのパンなのですから、私たちに約束されている永遠のいのちの原因、源は、イエスであるということです。私たちの努力や知識、また良いことをしたからではなく、イエスご自身がクリスチャンの幸せ、救いの原因、種、源
です。今日の聖餐式で、イエスが私たちの罪の贖いとなってくださったことを喜び感謝しましょう。パンはイエスのからだであり、ぶどう酒はイエスの血潮です。儀式ではなく信仰によってイエスのいのちをいただく者になり、幸せの原因であるイエスが共にいることを感謝しましょう。

3.永遠のいのちが与えられている

人の心は変わりやすく、現世的な目に見える喜びや幸せ、豊かさを求める傾向にあります。しかし、変わりやすい世の中にいるからこそ、クリスチャンは、イエスを信じて、いつまでも変わらない永遠のいのちをいただいていることを感謝しましょう。これが人間にとっての最大の恵みであると心から喜んで歩みたいのです。クリスチャンには、この永遠のいのちがあることが分かります。ですから、すでに天に召された方々を懐かしむと共に、天の御国で再会できる喜びや希望があるのです。
この8月もイエスと共に、イエスが与えてくださる永遠のいのちによって歩ませていただきましょう。