共におられる主による癒やし

…イエスは彼らにこう言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。信じてバプテスマを受ける者は、救われます。しかし、信じない者は罪に定められます。信じる人々には次のようなしるしが伴います。…わたしの名によって悪霊を追い出し、…また、病人に手を置けば病人はいやされます。」…こう話されて後、天に上げられて神の右の座に着かれた。そこで、彼らは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主は彼らとともに働き、みことばに伴うしるしをもって、みことばを確かなものとされた。            マルコの福音書16章15節~20節

2017年が動き始めました。今年のテーマは「Divine Connection 神と繋がる1年を!」です。中心聖句はイザヤ書41章「恐れるな、わたしはあなたとともにいる」です。この神に繋がり、これこそ神からの恵みだという体験をして前進していきましょう。
今日の箇所は、イエスが天に昇られる直前の御言葉で、大宣教命令と言われています。2千年前、神の御子キリストは、人として、この地上に現れ、神の救いを語り、私たちの罪を十字架で贖い、3日目に死者の中から蘇り、神の与える命が永遠であることを証明されました。しかし、イエスが天に昇られて話が完結したわけではありません。キリストは過去の遺産ではなく、出て行った弟子たちと共に働いて下さり、主の御業は現され続け、今もそれが続いているのです。これこそオープンエンディングです。それがキリスト教会が2千年経った今も続き、私たちが救われているゆえんです。今も働かれる癒しの御業をいただく3つの秘訣を確認しましょう。

1.福音を宣べ伝える姿勢

私たちはクリスチャンですが、本当のクリスチャンてどんな人でしょうか? 本物の教会の姿は何でしょうか? この本質の問いかけに対する明確な答えは、使徒の生き方を見るとよく解ります。イエスからの直接の大宣教命令を受けた弟子たちは、全世界に出て行って、常に福音を宣べ伝え、神の救いを語っています。答えはシンプルです。本物のクリスチャンとは、イエスのことを証しする人たちのことです。私たちも、イエスこそが救い主、この福音を常に語る者でありたいと思います。
私たちの教会も誕生して60年。60年の歩みの中で、病める人が癒やされ、様々の祈りが答えられる御業がずっとなされています。それは、私たちの教会が、単なる形式的な宗教の教会ではなく、信仰が生きている教会だからです。いつも伝道し、福音宣教のスピリットが絶えることのない教会だからです。

2.主が共にいて下さる

どのような状況でも忘れてはいけないことは、20節に「主は彼らと共に働き」とあるように、神が私たちと共にいて下さるということです。特に福音を証しする姿勢を忘れない私たちには、共にいて働いて下さいます。私たちがどんなに小さく弱い者であっても、「主の臨在」があり、神がいつも生きて働かれることを体験することができます。福音を証しする時、大きな恵みが伴ってきます。

3.信じる者に伴うしるし

弟子たちを通して、世界中に教会が誕生しました。それは人間的な熱心さによるのではなく、神が共におられたからです。16節~18節に語られた「信じる者は救われ、信じない者は滅びに定められ…イエスの御名を告白する時、悪霊は追い出され、新しい言葉を語り、蛇をもつかみ、毒を飲んでも害を受けず、病人に手を置けば病人は癒やされる」という御言葉を、主がしるしをもって、確かなものとされたからです。初代教会以来、教会は具体的な力や恵み、奇跡が常に伴い勝利を受け継いできました。神が御言葉通りに働いて下さるからです。イエスは世の終わりまで、私たちと共にいて支えて下さいます。今日も具体的な恵みを体験しましょう。