主の僕として人生を生き抜こう

…彼らが集まって来たとき、パウロはこう言った。「…私が自分の走るべき行程を走り尽くし、主イエスから受けた、神の恵みの福音をあかしする任務を果たし終えることができるなら、私のいのちは少しも惜しいとは思いません。…私が三年の間、夜も昼も、涙とともにあなたがたひとりひとりを訓戒し続けて来たことを、思い出してください。いま私は、あなたがたを神とその恵みのみことばとにゆだねます。みことばは、あなたがたを育成し、すべての聖なるものとされた人々の中にあって御国を継がせることができるのです。…                使徒の働き20章17節~35節

明日は敬老の日です。日本は超高齢化社会になりましたが、私たちは天に召されるまで元気で、共に礼拝に集い、神を見上げ、「世の光、地の塩」として行動するクリスチャンでありたいと願っています。
今日の聖書箇所は、パウロの第三次宣教旅行の終わりの部分にあたります。パウロはエペソの教会の人々に「惜別の辞」を語っています。彼は伝道者としての特別な日が来ることを覚悟して弟子たちに語ったのです! この箇所から、与えられた人生の日々を信仰を持ってしっかりと歩むための目のつけどころをパウロの言葉から、神の言葉として頂き、私たちの心に必要な鍵を与えられたいと思います。パウロの「惜別の辞」は信仰が溢れています。またクリスチャンとしての悔いのない生き方の秘訣が現れていると思います。クリスチャンとして与えられた人生を信仰を持ってしっかり生きる秘訣を4つのポイントで心に刻みつけておきたいと思います。

1.常に全力で生きる

パウロの妥協のない神の僕としての働きぶり、彼の生き様から私たちが学ぶべきことは沢山あります(19-21)。それは、中途半端な、手抜きの人生にしないことです。私たち一人一人の人生には神から与えられた可能性、様々な賜物、用いるべき能力がたくさんあります。それらを与えられているはずの私たちが一番してはいけない失敗、それは能力を出し惜しみして、力を出せないまま終わってしまうことです。日頃出し惜しみしていると、いざという時に全力を発揮することはできません。

2.任務を忘れない

パウロは神から与えられた任務、責任を意識していて、それを必死でやり抜きました。彼は自分の命に危険を感じても、自分の人生で大切なことは、神に委ねられた責任を果たすことだと自覚していたのです(24-26)。私たちもクリスチャンになった時以来、神があなたに語られたこと、期待しておられるあなたならではの責務、任務を果たしているか、それを真剣に吟味しましょう。ビジョンを軽々しく投げ出してはいけません。

3.信仰の伝播

あなたの周りにいる人々は、あなたの人生の鏡です。あなたが引き寄せている人々が、あなたの人生がどのようであるかを表しています。信仰の熱意は人々に伝わっていきます(31-33)。私たちの周りにどういう人々が溢れているかを見ながら、一方で自分の生き方がどのように人々に影響を与え、人々を引き寄せ、どういう人々に取り囲まれているのかということに注目しましょう。そして、自分の信仰が周りの人々に伝播しているか、自分の信仰が機能しているかを確認しましょう。

4.行動して信仰を現す

私たちの信仰が、理屈だけでなく、行動する信仰でありますように。イエスを信じる生き方は、パウロが語ったように、自分の手で働きかける必要があれば、そこで何か行動を起こすことにあります(34-35)。「受けるよりも与える方が幸いである」(35)、このイエスの御言葉に従い、どんどん愛を注いで行動する者になりましょう。