たましいの奴隷状態からの解放

…神に感謝すべきことには、あなたがたは、もとは罪の奴隷でしたが、伝えられた教えの規準に心から服従し、罪から解放されて、義の奴隷となったのです。…罪の奴隷であった時は、あなたがたは義については、自由にふるまっていました。…それらのものの行き着く所は死です。しかし今は、罪から解放されて神の奴隷となり、聖潔に至る実を得たのです。その行き着く所は永遠のいのちです。罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。
ローマ人への手紙6章15節~23節

去る2回の聖日は、ビル・ウイルソン先生のセミナーで各地でご奉仕させていただき大いに祝福されました。皆様のお祈りを心から感謝します。ビル先生のメッセージに応え、日本各地で神の僕として命がけの献身を決心した人が、たくさん起こされました。
ある調査によれば、世界で4,580万人と言われる「奴隷状態」の人の内1,840万人が今月末に行くインドにいるそうで、世界で最悪の数字です。確かに都市部には世界最先端のコンピューター技術を持つ人々がいる一方で、田舎の人々は、とても人間の生活とは思えないような貧しい生活で、文盲率も高く、賃金は非常に安く、難しい問題をたくさん抱えています。私たちのインド伝道は、そのような人々に、イエスが救い主であり、常にイエスが共にいることを知ることによって、どんな状況にあっても這い上がっていけるということを伝える重要な働きです。
今日は聖餐式。イエスによって平安をいただき罪の奴隷状態から解放されて、神から自由と命をいただき、心潤され、励まされ、魂の奥底から強められましょう。では、私たちの心と魂がイエスによって整えられると、どのようなことが起こるのでしょう。

1.霊的な変化

豊かに見える現代日本においても、あちこちに奴隷状態の人たちがいます。「義の奴隷」(18、19節)という言葉が出てきますが、神に従う「義の奴隷」は「奴隷」ではありません。そこには本当の自由、喜び、平安があります。目先や表面的なものでなく、心と魂の世界で、罪や悪の状態から解放され自由になります。「キリストは、自由を得させるために,私たちを解放してくださいました。ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい。」(ガラテヤ5:1)

2.生き様の変化

人をだましたり、ごまかしたり、傷つけたり、自由だと言いながら、かえって酒やギャンブルなどで身を持ち崩して自分の人生を破壊するもの、あるいは人間関係で誰とでも争う憎しみの心や、貴重な人生の時間を奪うゲームやスマホなどの奴隷になっていないでしょうか。キリストにあっては自然に、憎むのではなく愛し、破壊するのではなく生み出し創り上げ、奪うのではなく与える者に変えられるのです。
私たちは、以前は、肉の行ないをする者でしたが、今は御霊の実を生み出すように行動する者に変えられたのです(ガラテヤ5:19-24参照)。

3.仕える主人が変わった

悪の力に服従する者ではなく、主イエス・キリストに従って歩む者になりました。私たちが仕える「主人」が変わったのです。悪魔を喜ばせるのではなく、イエスに喜んでいただける者に変えられました。人生で良い生き方や幸せに結びつく生き方ができると良いのですが、長く生きれば生きるほど、嘘をついたり言い訳がうまくなったり、罪に対して鈍感になったりします。神に従って聖潔に至る実と永遠の命をいただくのです(22節)。世の中には、さまざまな混乱があります。悪や罪の力はどんどん広がっています。しかし同時に、私たちの人生には、神の愛と救い、喜びと自由の世界が広がっていくことを確認しようではありませんか。