二千年経っても変わらない福音の真理

人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、「兄弟たち。私たちはどうしたらよいでしょうか。」と言った。そこでペテロは彼らに答えた。「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。…」…そこで、彼のことばを受け入れた者は、バプテスマを受けた。その日、三千人ほどが弟子に加えられた。そして、彼らは使徒たちの教えを堅く守り、交わりをし、パンを裂き、祈りをしていた。                             使徒の働き2章37節~42節

私たちの教会は「全ての造られた者に福音を宣べ伝えなさい」というイエスのご命令に従い、教会設立以来、伝道の働きを推し進めてまいりました。今年も8月25日から9月4日まで、インド、スリランカ伝道に出かけます。この伝道で、イエスの御名によって、魂が救われ、素晴らしい奇跡が民族を越えて、起こされて神が今も生きて働いておられることを証明して下さるよう、ご一緒にお祈り下さい。
今日の箇所は、聖霊降臨後、ペテロが最初に語った説教です。イエスの十字架の死と復活の後、約束通り弟子たちの上に聖霊が降ります。弟子たちは新しい命を与えられて大胆にイエスを証しし始め、初代教会が誕生しました。このメッセージには、二千年経っても変わらぬ真理が3つあります。

1.曲がった時代から救われなさい

今は曲がった時代だというのは、二千年経った今も、同じです。私たちはチャンスがあればもっと良い人間になると言いますが、人間の根の部分は、ペテロの時代と同じ愚かなままです。この時代にも戦争がありましたが、現代でも戦争があります。クリスチャンが多いアメリカでさえ同性婚が認められ、神の教えからすると歪んでいます。大阪では、中学1年生になったばかりの子どもにもかかわらず、深夜に外出し、虐殺されました。社会も家庭も曲がっています。人に迷惑をかけなければ、みんなやっているから、大丈夫と言い訳して、心の中に悪が入り込んでいることを深く見抜きたいと思います。

2.幸福になる方法を持っていない

ペテロの話を聞いた人々は、心の中に罪があり、自分の力ではどうしようもない醜さや汚れがあると指摘された時、「どうしたらよいでしょうか」と尋ねました。同様に、私たちもどうすればよいか解からないという事実が今もあります。当時の人と比べれば、現代人は賢くなっているはずですが、心が幸福になるには、どうしたらよいか解らないのです。ルターの宗教改革の時代、ペストが流行し平均寿命は25才だったそうです。それに比べ日本人の平均寿命は80歳を超え、世界一の長寿国。本当は幸福なはずですが、心の病も、悩んでいる人もむしろ増えています。知識が溢れ豊かな生活ですが、魂の幸福についての答えを持っていません。私たちは、霊的な幸福のために、何もできない、愚かで弱いままなのです。

3.悔い改め、信じるならば救われる

人々の質問にペテロは、「悔い改め、イエスを信じ、洗礼を受け、聖霊をいただいて満たされなさい」と答えました。そして、子孫や遠くにいる人々、どんな時代のどんな人にも与えられる神の約束ですと語ります。これもまた、今も変わらない救いの恵みの事実です。信じると神の子とされ、聖霊に満たされ、人生が根底から変わるのです。週の初めに礼拝に出席して歩み始めると、心の罪が洗い清められ、神の子とされていることを確信し、聖霊の働きを信じ、祈りながら歩むことができます。そうすれば、聖書の時代と同じように神の恵みが人生に現わされます。
二千年経っても変わらない神の真理、恵みを実体験して前進しましょう。使徒の働き2章は、教会の本質は伝道にありと教えてくれています。