祝福は選び取るもの

見よ。私は、確かにきょう、あなたの前にいのちと幸い、死とわざわいを置く。…私は、いのちと死、祝福とのろいを、あなたの前に置く。あなたはいのちを選びなさい。あなたもあなたの子孫も生き、あなたの神、主を愛し、御声に聞き従い、主にすがるためだ。…                                                    申命記30章15節~20節 
いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。                   第1テサロニケ5章16節~18節   

モーセに導かれエジプトを出た時、イスラエルの民は12人の先遣隊を約束地カナンへ送りました。そのうち10名が悪い報告をし、民がそちらを信じたため、40年の荒野の旅が始まったのです。しかしここで、今度こそは祝福を選びなさいと神は言われました。私たちも祝福を選び取るために、聖書の信仰者たちに学びましょう。

1.パウロの姿勢

パウロとシラスは捕らえられ、牢屋に入れられていたとき、讃美を歌い祈りを捧げていました。すると大きな地震が起こります。囚人が逃げてしまったと思い自害しようとする所をパウロに助けられた看守は、救われるためにはどうすればいいかと聞きます。「主イエスを信じなさい…」というパウロの言葉により、看守はすぐに家族と共に救われたのです。
命の保証もない牢の中でも讃美と祈りを捧げる彼らに神が働き、彼らを救い出すだけでなく、囚人が看守を救いに導くという立場の大逆転が起きたのです。苦しくてたまらないとき、もうダメだと諦めるのか、神により頼み讃美するのか。パウロのように神を選ぶとき、神が働き大逆転を起こして下さるのです。

2.ハンナの姿勢

子供のないハンナは夫がどんなに励ましても慰められず、ペニンナの意地悪にも苦しめられます。その中でハンナは神に誓願をたてて祈ります。ペニンナを憎み復讐することもできましたが、一切を神に委ねて祈ったことで罪から守られ、子供が与えられ、その子は大預言者サムエルとなりました。
苦しみの中で人間的な思いで仕返しをしても問題解決になりません。神に祈ることを選びましょう。

3.ダニエルの姿勢

ダニエルはバビロンの捕虜でありながら、その優秀さを王に買われて大臣に取り立てられましたが、嫉妬した人々の罠にはめられます。それを承知で、彼は変らず神を礼拝し、結局捕らえられライオンの穴へ投げ込まれます。殺されるという状況に追い込まれても、逃げずに神に感謝の祈りを捧げるダニエルを、神はライオンから守り祝福します。
私たちは、追い込まれると神に文句を言っていないでしょうか。どのような状況に追い込まれても神に感謝することを選ばなければなりません。そうすれば、祝福を豊かに与えられるのです。

4.ダビデの姿勢

ダビデは、「私はあらゆる時に主をほめたたえる。私の口には、いつも賛美がある」と言いました。しかし、王となっても良いことばかりではありません。
彼が、我が子のクーデターから泣きながら逃げる途中、サウロの家の者が彼を呪います。その男を殺そうと言う部下を、「呪いの言葉に代えて神は私に幸せを下さる」と引き留めます。呪われても呪い返さず、あらゆる時に主をほめたたえるという言葉通りに行動したのです。彼は神に祝福され、後世の人々からも偉大な王と呼ばれるようになるのです。
幸せなときだけでなく、どのように苦しい状況でも、神を讃美し喜び感謝して祈ることを選ぶときに、神が祝福を与えて下さることを信じましょう。