主の約束された“もうひとりの助け主”

わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。その方は、真理の御霊です。…あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。…しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。                                              ヨハネの福音書14章16節~17節、26節                                         (15:26-27, 16:7-10, 13-15参照)

17日は敬老の日で、教会でも16日にお祝いをしましたが、年齢に関係なく、朝ごとに新鮮な恵みを味わい、充実した日々をイエスによって与えられましょう。聖霊は、神が救い主イエス・キリストを通して私たちに与えられた最高の恵みです。その恵みを4つの視点から見ていきたいと思います。今回の箇所は、イエスが十字架に架かられる前に弟子たちに遺言ともいえる最後の教えとして語られたのです。どうしても言っておきたいこととして、イエスは、もうひとりの助け主を与えると約束されたのです。

1.聖霊によって神は共におられる

イエスは、もうひとりの助け主が私たちに与えられるようにと父なる神にお願いしてくださいました。もうひとりの助け主である聖霊が与えられることによって、天地宇宙を創られた偉大なる神が私たちの人生にともにいてくださり、私たちの内にまで宿ってくださるのです。真理の御霊、聖霊によって、宇宙よりもはるかに大きい神が、この小さな魂のうちに臨在してくださるのです。

2.聖霊によってイエスを理解できる

私たちの記憶や知識は時間が経つと、忘れてしまったり、分からなくなることがあります。私たちは、イエスがこの地上で過ごされた時に直接出会ってはいませんし、もう2千年の時間が経ち、パレスチナに行ったこともないかもしれません。時間や場所にそんな隔たりがあって、どうしてイエスの教えや御心、愛を知ることができるでしょうか。14:26でイエスが言われたように、父のみもとから出る聖霊が、私たちにすべてのことを教え、理解できるように助けてくださるのです。

3.聖霊によって証し人になる

聖霊によってイエスを理解できるようになるだけではなく、今度は私たちがイエスを人々に証しする者になるのです。ペテロもヨハネも聖霊が下ったとき、証しし始めました。そして証しをする時には必ず聖霊が働いてくださるのです。それは切っても切れないものなのです。証しできる勇気がなく弱い者だと思わないでください。ペテロもヨハネも弱かったのです。しかし、聖霊によって変えられました。イエスを証しする生き方が神の御心であることを知り、私たちも聖霊によって証しする者に変えられましょう。

4.聖霊によって恵みが増し加わる

可能であれば、イエスに生きていてほしい、直接声を聞き、御手を伸べて祈ってもらいたいと願う弟子たちに対して、イエスは私がいなくなる方が良いのだとまで語られます(16:7参照)。それは、神の恵みの存在であるイエスが人としてこの地上で生きる限り、イエスの声が届く範囲の何千、何万人にしか神の恵みは行き渡らないからです。しかし、今や聖霊によって、どこにいても誰でも神の恵みを受けることができるのです。イエスが生きていた以上の恵みが増し加えられて今の私たちに与えられています。私たちは聖霊によって父なる神と直結して生きているのです(16:15参照)。イエスの約束された、もうひとりの助け主、聖霊の恵みを頂きましょう。